長澤まさみ
長澤まさみ

 故・渥美清さんが演じるフーテンの寅さんの恋愛模様や、故郷・柴又及び旅先で騒動を描く人情映画『男はつらいよ』。世界最多の映画シリーズとしてギネスブックにも認定された作品だが、第1作の公開から50周年を迎える2019年、寅さんが銀幕で復活する。「9月6日、都内で開かれた『男はつらいよ50周年プロジェクト』の記者会見で、第50作目となる新作映画の公開が発表されました。メガホンを取るのは、もちろん山田洋次監督です。山田監督が新たに書き下ろした新作脚本をもとに、旧作の名場面などを織り込みながら、新しく撮影されるシーンと組み合わされるそうです」(映画ライター)

 すでに妹・さくら役の倍賞千恵子とその夫・博役の前田吟、甥・満男役の吉岡秀隆らの出演が公表された。そして、主役の車寅次郎を演じるのは、なんと渥美清。「渥美さんが演じてこその寅さん。代わりをできる俳優はどこにもいない」と山田監督が明言するように、代役は立てない方針だ。遺作となった97年の『寅次郎ハイビスカスの花特別篇』では、CGが使われたが、次回作でも同じようになるかどうかは、明らかにされなかった。映画評論家の秋本鉄次氏が言う。「『男はつらいよ』の新作公開のニュースはもちろんうれしいんですが、不安もあります。すでにできあがった寅さんの世界を壊さずに新作を作るのは、本当に難しい作業だと思います。山田監督のお手並み拝見といったところですね」

■菜々緒や広瀬すずの登場にも期待

 そして『男はつらいよ』に欠かせないのがマドンナの存在。浅丘ルリ子、吉永小百合から竹下景子、田中裕子、後藤久美子など、寅さん、あるいは甥の満男の恋人役として、旬の美女優が花を添えてきた。今回の製作発表時には、マドンナの名は明かされなかったため、本誌は改めて松竹メディア事業部に問い合わせてみた。しかし、「その件につきましては、まだ発表できる段階ではありません」と残念な回答。

 そこで、旬の銀幕美女を語らせたら日本一の秋本氏に、改めて、どんな女優が新作の「マドンナ」にふさわしいか、直撃した。「真っ先に挙がるのは長澤まさみです。正統派でかつ危なさも兼ね備えている。昔の後藤久美子的な存在で、寅さんと関わるのもいいですね。あと、榮倉奈々も寅さんワールドにぴったりですね。昔で言えば、十朱幸代さんのイメージです」

 さらに、秋本氏は続ける。「菜々緒なら、新しい寅さんの世界ができそうです。それと、広瀬アリス広瀬すず。コメディ要素を持った美人姉妹のキャラとして登場してほしいですね」

 松竹さん、まだマドンナが決まっていないなら、この女優さんでどうですか?

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