貴乃花親方
貴乃花親方

「会見が終わった時に、“一面どうすればいいんだよ……”と頭を悩ませましたよ」

 そう嘆くのは、スポーツ紙のデスク。9月25日、大相撲の貴乃花親方が突然の引退会見を開いたことで、マスコミは騒然とした。とりわけ“最大の被害者”だったのがスポーツ紙。というのも、

「会見が行われた時点で、広島カープのマジックは1。カープが勝つか、負けても2位のヤクルトスワローズが敗れればセ・リーグの優勝が決まることになっていたわけです」(前出のスポーツ紙デスク)

 明日の優勝はカープ優勝――と思っていたところに飛び込んできた貴乃花の強襲。スポーツ新聞各紙は、前出のデスクからも分かるように、頭を悩ませていたのだ。

「普通に考えればカープなんですが、3連覇ということで、少し目新しさに欠けるところもあって……。“カープが負けて優勝したら貴乃花で行くべきだ!”という声もあり、社内でも意見が割れていましたね」(スポーツ紙整理部記者)

 結局、カープは敗れ、ヤクルトが土壇場で逆転勝利を収めたことで、25日の優勝はなくなり、翌26日のスポーツ紙の一面には貴乃花の文字が躍った。なんとかキレイに納まり、記者たちは胸を撫で下ろすこととなったが、貴乃花親方には“前科”がある。

「1992年の日本シリーズは黄金期の西武ライオンズと、野村克也監督率いるヤクルトが激突し、“史上最高の日本シリーズ”といわれるほどの熱いシリーズでした。10月26日の第7戦で勝利を収め、日本一に輝いたんです。ところが……」(前出のスポーツ紙デスク)

 翌10月27日のスポーツ紙一面の見出しを飾ったのは、「西武日本一」ではなく、「貴花田・宮沢りえ婚約」だった。

「当時の貴花田は20歳で、兄の若花田とともに大相撲ブームを牽引していました。宮沢りえも、19歳で人気絶頂の時でしたから、ビッグカップルの誕生に、大フィーバーとなりました」(女性誌記者)

 だが結局、2人はわずか2か月で破局。西武はその割を食う形となったわけだ。

「西武は今年、10年ぶりのペナント制覇に向けて首位を快走しています。カープは“貴乃花親方クラッシュ”をかわしましたが、もし貴乃花親方に続報があれば、西武が再び“被弾”してしまう可能性もあるかもしれません」(スポーツ紙記者)

 再び貴乃花親方が一面を掻っ攫わないか、やきもきする西武ファンが増えている。

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