遠藤憲一
遠藤憲一

 鈴木亮平(35)が西郷吉之助を演じる大河ドラマ西郷どん』は、幕末のまっただ中。まさにこれからが面白いところで、歴史の教科書に載っているような話がバンバン出てくるから、1話だけ見るのもオススメという状態になっている。中でもエンケンこと遠藤憲一(57)ファンは今週こそ、ぜひ見ていただきたい。その理由を語るために、まずは9月23日の放送を振り返ろう。

 慶応4年、ついに鳥羽・伏見の戦いが始まる。新政府軍は錦の御旗を掲げ、一気に攻めたてるが、そんな中、信吾(錦戸亮/33)が銃弾に倒れてしまう。一方、朝敵になることを恐れる徳川慶喜松田翔太/33)は味方を捨てて大阪城から江戸に逃げるが、勝海舟(遠藤憲一)はこれを叱咤。そして、幕臣の山岡鉄太郎(藤本隆宏/48)が勝の使者として吉之助を訪れ、江戸城に来るよう諭すのだが……という展開だった。

 この回は、天璋院(北川景子/32)の再登場も話題となったが、江戸無血開城に向けて熱さを増していった男たちのやりとりが魅力だった。中でも慶喜を叱りつけた、勝海舟を演じるエンケンには、胸を熱くさせた人も多いだろう。

 この日は「哀れだなアンタ」や「アンタ徳川の恥だよ」など名言を連発したのだが、SNS上でもこのシーンへの反応は良く、「秀逸でしびれたな」「遠藤憲一さんのお芝居ってすっごくグサッて心にきたなぁ」など賞賛の声が相次いでいた。エンケンの演技は今週も間違いなく注目だろう。なにしろ第37話のタイトルは「江戸無血開城」。ズバリ、勝海舟の最大の功績といっていい、歴史上の大事件である。来週はさらにエンケンを賞賛する声で、ネットが盛り上がりそうな予感だ。

 そのエンケンは、この秋もますます好調で目が離せない俳優となっている。Sexy Zoneの中島健人(24)が主演する『ドロ刑-警視庁捜査三課-』(日本テレビ系)では、伝説の大泥棒、煙鴉を演じる準主役。中島を手助けしながら、さまざまな事件を解決していくというから見逃せない。また、この11月には主演映画『アウト&アウト』で元ヤクザの私立探偵、というハマり役としか言いようがない役に挑戦している。この映画も間違いなく話題となりそうだ。

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