記憶障害の元横綱・曙と花田虎上が、感動の再会の画像
記憶障害の元横綱・曙と花田虎上が、感動の再会の画像

 9月28日放送の『今夜解禁 ザ・因縁』(TBS系)が、元横綱の曙太郎(49)を独占取材。昨年4月に急性心不全で入院後、懸命なリハビリを続けている姿が視聴者を騒然とさせた。

 史上初の外国人横綱となった曙は優勝は11回、兄弟で横綱だった若乃花と貴乃花のライバルだった。1998年にクリスティーン麗子さんと結婚して3人の子宝に恵まれ、引退後は格闘家に転身してバラエティ番組でも活躍。17年3月31日、同番組に曙が出演したが、それから12日後、プロレスの試合に出場した後にホテルへ戻ると胸を刺すような痛みに襲われた。翌日、自力で病院に行ったが37分も心機能が停止してしまい、電気ショックと心臓マッサージで一命は取り留めたものの、後遺症により記憶障害になってしまったという。

 それから1年半、再びスタッフは曙に取材を行ったのだが、記憶障害で歩く動作まで脳が忘れているため特別な歩行器でリハビリを行っており、2人の息子のことを自分の弟だと勘違いしていることなどが明かされた。210キロあった体重が140キロまで落ちた元横綱の現在の姿に、ツイッター上では「大丈夫か? 足がすごく細くなってる」「こんな姿見たくなかった」などと、驚きの声が出ていた。

 その後、入院中の曙を励ますため、同期入門し若手時代からライバルだった、元横綱若乃花の花田虎上(まさる/47)が病室を訪問。「僕ってことが分からないかも」と心配していたが、花田を見た曙はうっすらと笑顔を見せ「お疲れさまです」と反応。握手をしながら花田が「分かる?」と問うと、曙は「分からないわけないじゃない!」と即答し、「元気ですか?」と花田への気遣いまで見せた。

 曙は現役当時の記憶も戻ってきたようで、「(若乃花は)冷たいもん」「負けたくなかった」と振り返り、20代の頃、曙が休日に花田虎上を六本木に飲みに誘ったとき、花田が待ち合わせをすっぽかしたことも覚えていた。また、このときのことを花田が「遊びに行きたかったけど、情が入ると戦うのにダメだと思ったから」だと説明すると、曙は表情を輝かせた。

 そして、花田虎上が曙の手を握りしめながら「一緒に土俵に上がりましょうよ、両国で」と語りかけると、曙は「その前に飲みに行こう」と提案。花田は「いいですね、行きましょう」と、現役時代のすっぽかしのリベンジを約束した。曙と花田の再会にツイッターでは「若乃花と再会した途端に目に光が戻ったのが、かわいらしくて切なかった」「これは奇跡だ、やばい感動した」「涙が止まらない」などと、感動の声が相次いでいた。

あわせて読む:
・元横綱・曙太郎が激白「日本人力士よ、今こそ奮起せよ!!」