『西郷どん』視聴率急落を、特殊メイクが救う!?の画像
※画像はNHK『西郷どん』番組公式ホームページより

 ここのところ大河ドラマ西郷どん』の視聴率が伸び悩んでいる。9月23日の放送回は11.6%、10月7日の放送回は9.9%(いずれもビデオリサーチ調べ/関東地区)と、ついに1ケタを記録してしまった。歴史の大転換期を描き、主演の鈴木亮平(35)や瑛太(35)など超がつく豪華キャストだけにもうちょっとムーブメントになってほしいものだが、世間の注目度は思ったより高くないようだ。しかしこの秋、『西郷どん』は必ずや注目を浴びるはず。前回、10月7日の放送を振り返り、今後の注目ポイントをチェックしたい。

 天璋院(北川景子/32)と対面した後も、徳川家を滅ぼすと決意を表明した西郷吉之助(鈴木亮平)。しかし、その後、勝海舟(遠藤憲一/57)に江戸城を明け渡すといった降伏条件を突きつけられ、吉之助はとまどう。結局、勝の言葉を受けて江戸の総攻撃をやめ、江戸無血開城が成立した。勝はこれを受けて涙し、徳川慶喜松田翔太/33)に会いに行くよう吉之助に進言。慶喜のもとを訪れた吉之助が、なぜ鳥羽伏見の戦いで江戸へ逃げ戻ったのかを問うと、慶喜はフランスとの密約があったことを述べ「俺にできることは逃げることしかなかったのだ」と、その胸の内を告白する。吉之助は国を思っての慶喜の行動に感謝し「ヒー様」と、昔の呼び名で呼びかけた……という展開だった。

 江戸無血開城という歴史上の大きな事件を描いた今回だが、予告では次回も官軍と旧幕府軍の戦いが続くことを告げていた。注目はその予告でチラッと映った大久保一蔵(瑛太)の不敵すぎる笑みだ。新政府の中で吉之助と対立し、袂(たもと)を分かつ一蔵が、そろそろ存在感を増し始める時期かもしれない。この一蔵、最終章の主役といっていい役柄なので、今まで以上に注目されるだろう。

 というのも先日公開された「明治編」のメインビジュアルが、完全に瑛太推しなのだ。鹿児島県、霧島のある山で撮られたという吉之助と一蔵の2ショット。キャッチコピーには「傷だらけの維新 二人が夢見た明日は、まだ遠く」とあり、維新後もこの2人を苦難の道が待ち受けていることを示唆している。鈴木亮平にとっても、瑛太にとっても明治編は大きな見せ場になることだろう。

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