レイザーラモンRG
レイザーラモンRG

 あるあるを始めたのは、10年ぐらい前のこと。『リンカーン』(TBS系)で、あるあるを披露する番組企画があったんです。

 僕は市川海老蔵さんに似せた“市川AB蔵”というキャラを演じるしか武器がなく、「歌舞伎あるある」で勝負する以外ない。で、どうにか絞り出したのが、「襲名後の勘三郎さんを、勘九郎さんと言ってしまう」だけ。今考えても弱いですよね(笑)。

 石井明美さんの『CHA‐CHA‐CHA』に乗せて「あるある早く言いたい」と歌って、最後まであるあるを言わずに引っ張った。ダウンタウンさん、さまぁ~ずさん、キャイ~ンさんたちに「本当にあるあるを持ってるのかよ!」「早く言えよ!」と突っ込まれた――それがきっかけで、ケンコバ(ケンドーコバヤシ)さんがラジオに呼んでくれたり、今田(耕司)さんが大阪の年末の人気番組『八方・今田のよしもと楽屋ニュース』(朝日放送)で紹介してくれたりして、「RG=あるある」というのが少し広がったんです。「これは、あるあるが突破口になるかも」という予感がしました。

 とはいえ、芸人としてはくすぶっていたので、自分から動くしかない。ツイッターで呼びかけて、カラオケボックスであるあるを聞いてもらうイベントを始めたんですね。

 最初に来たお客さんは4人だけ。でも、回を重ねるうち話題になり、参加者も増えて、会場はカラオケから劇場にと大きくなっていきました。

 あの頃はガムシャラでした。ど暇で時間もあるから、ツイッターで「〇〇のあるあるをお願いします」ってリクエストがあれば、ずっと返してました。自分は「サービス精神が旺盛なヤツだな」って思います。

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