NMB48本郷柚巴の小説家への道もゆずらへんで!【第14回】の画像
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本郷柚巴の小説家への道もゆずらへんで!

【第14回】 小説の冒頭を書いてみた part.3

いつも全力~!
 
元気!(100%)
笑顔!(100パー!)
果汁~!!(オーッ!!)
せ~の……100パー!!!!
小説家への道もゆずらへんで!(フゥー)
NMB48チームNの15歳、本郷柚巴です!

今回は難しいテーマの冒頭に挑みます!

――第12回、第13回と書き出しに挑戦してきた本郷さん。どちらも、とっぴな設定で書いてきたが、日常的なことで面白くという先生からの指令が! この難題に、本郷さんはどう挑む!?

=本郷柚巴 =真代屋秀晃 写真=佐賀章広)

「それでは、“NMB48劇場に入るところ”という設定で、冒頭にチャレンジしてみてください」

「自分がNMB48劇場に入るところですよね……」

「多分、何も勉強していなかったときなら、そのまま書いちゃうと思うんですよ。“私は劇場に着いた”とか」

「うーん、きっとそうだと思います」

「きっと、今は考えることも変わってきていると思います」

――すごい、成長しているはずってことですよね。本格的に実践編になってきたので楽しみですね。

(待つこと2分)

「はい! できました。むずかしいー!」

 

「今の私は口があんぐり状態だ。目玉も落ちそうなくらい見開いてしまっている」

 

「なるほど。初めて劇場に来たときの主人公の心情ですかね。うん、うん……“私は高校生”よりかは全然いいですね」

「少しディス……!」

「いえいえ、悪くないですよ! ただ、もうちょっと遊んでほしかったなぁという印象です。心情を最初に持ってくるのは素晴らしいと思います」

「……はい。何点ですか?」

「うーん。100点とはいえないですが、平均点以上なのかなと思います」

「あぁ(複雑な表情で苦笑い)」

「たとえば、僕も今考えたんですけど、“私は夢の世界の裏側に足を踏み入れた”とか。本郷さん含めて、演者の方は毎回、裏口から入ると思うのですが、お客さんはきっと裏口というだけでドキワク感があるかと思います。本郷さんがファン視点で書いてみるというのも効果があるのかなって思います」

「あー、そうですよね。私でありながら、別の人の視点に立つということですね」

「そうですね。心情を書くのも素晴らしいんですが、せっかく劇場に入るシーンなので、そこをイジってもいいのかなと思います。そして、視点を読んでる人にしてみる」

「初めて劇場に来た女の子が劇場に入って、その劇場をどう感じたか。あんぐりというのは後回しのほうがいいと思います。たとえば、冒頭でいきなり劇場と書くのが普通すぎるなって思ったのであれば、“夢の箱は思った以上に大きかった”でもいいですし。その数行後に、口があんぐりしてるとか」

「んー、分かりました!」

「ということで、これまで言ってきた冒頭の要点をまとめます」

 

・冒頭は読者が構えて読むところなので、一番じっくり時間をかけて気を抜かずに書くこと

・とにかく読者の気を引くものであること

・極端な話、ストーリーに関係なくてもいい

 

「お話を考えたときに、冒頭を作って“友達にこの出だし、興味ある?”って聞くのもいいですよ。多くの中高生は小説を書いてって言われれば、自分の説明か、状況をそのまま書くと思います。“私は○○だ”とか。“朝起きたら異世界にいた”とか(笑)。そこを避けるだけで全然違ってきまので、そこを意識しながら書いていただけたらと思います」

「分かりました!」

――なかなか苦戦した小説の冒頭。しかし、コツを得て、またまた成長した本郷さん。冒頭の挑戦はこれで終わりだが、次回はさらなる困難が! 次回をお楽しみに。

本郷柚巴の小説家への道もゆずらへんで

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