宇多田ヒカル
宇多田ヒカル

 大みそかの2大音楽番組『NHK紅白歌合戦』と、TBS系で授賞式が放送される『輝く!日本レコード大賞』。

「各所ですでに、今年の『レコ大』にDA PUMPの『U.S.A.』が内定しているという話も出始めていますが、実は大賞の候補にはDA PUMPだけでなく、宇多田ヒカル米津玄師の名前も挙がっていたそうなんです」(音楽ライター)

 宇多田は、6月に7枚目のアルバム『初恋』をリリースし、発売1週間で20万枚を売り上げた。また、米津はアマチュア時代にニコニコ動画で楽曲を発表して注目を集めた“歌い手”出身のアーティスト。2012年のデビュー後はスマッシュヒットを連発し、石原さとみ主演の今年1月クールのドラマ『アンナチュラル』(TBS系)では、主題歌『Lemon』を手がけ、累計100万ダウンロードを達成。日本レコード協会によると「史上最速100万ダウンロード達成作品」の記録的ヒットとなった。

 DA PUMPの『U.S.A.』のCD売上は約8万枚で、ダウンロード数は22万。宇多田のアルバム売上や米津の100万ダウンロードのほうが数字的には大賞候補になりそうだが、前出の音楽ライターによると「2人ともテレビに出たがらないため、『レコ大』受賞は考えられない。テレビ映えするISSA(39)率いるDA PUMPに受賞を、という声が大きかったようです」という。音楽ライターは続ける。

「1995年にMr.Children(ミスチル)の『inocent world』が200万枚以上のCD売上を記録して『レコ大』を受賞したんです。数字的には文句なしですが、ミスチルメンバーは会場に来ず、関係者が賞を受け取るシーンが放送され、視聴者をシラけさせてしまったんです。その年以降、“受賞者本人が会場に来られる”ということが受賞の“絶対条件”になったそうなんです」(前同)

 ほぼ100%会場に来ない、宇多田&米津ではなく、再ブレイクを果たし快くオファーに応じてくれるDA PUMPに白羽の矢が立ったようだ。

「宇多田も米津も今年を代表するヒットメーカー。ですから、NHKも2人に紅白の出演オファーを検討しているはずです。しかし2人の出演は難しいのではないでしょうか」(同)

 宇多田は2016年にようやく紅白に初出場を果たしたが、それ以前は「学業を優先して」という理由や「年末年始は家族でゆっくり過ごしたい」といった理由で紅白出場を辞退している。米津も雑誌のインタビューなどで「テレビに出るのは恥ずかしい」と明かしており、音楽番組には出ず、情報番組『ZIP!』(日本テレビ系)や『めざましテレビ』(フジテレビ系)ではVTR出演にとどまった。

「米津はNHKの2020年東京五輪の応援ソング『パプリカ』の作詞、作曲を手掛けていますし、NHKとの親和性も高い。NHKとしては何がなんでも紅白に出したいと画策しているはずです。2016年に宇多田はロンドンからの中継というかたちで紅白に初出場しましたし、今年もなんとか2人を出すための“特殊な措置”が検討されているようです」(同)

 年末の2大音楽番組を悩ませる“宇多田米津問題”。関係者は眠れない夜が続きそうだ。

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