■メジャーリーグでも大活躍!

 そして17年オフ、ついに大谷は、ポスティングによるメジャー移籍を表明。争奪戦の末、エンゼルスへの入団が決定する。「王さんは大谷の夢を応援していた。“メジャーでもホームランを打ってほしい”と語っていましたね」(前出のベテラン記者)

 そして王会長の期待に応えるように、メジャーに渡った大谷は、ホームランアーティストとしての素質を覚醒させた。「今年、大谷の放った本塁打は22本。これは日本人MLB1年目の新記録ですが、打席数はたったの326。これは驚異的な“本塁打率”です。さらに、打球を見れば、大谷の本塁打は、センター方向を中心に130メートル級の特大弾ばかり。メジャー屈指のパワーを見せつけました」(前出のデスク)

 だが、そんな明るいニュースの一方、大谷はシーズン終了直後の10月1日、痛めていた右ヒジ靱帯の再建手術、通称トミー・ジョン手術を受けた。今季の華々しい活躍の後だけに、一部では手術への不安の声も上がっている。「王さんは、大谷の手術の一報を聞いて“ヒジに損傷があるなら、手術は早いほうがいい”と、大谷の判断を尊重していました。ただ、その後に“どうしても投げたいというのならね”と付け加えてたんです。何か含みのある言い回しだったのが印象的でした」(スポーツ紙のベテラン記者)

 この発言の裏には、“打者として毎試合、出場してほしい”という、王会長のかねてからの願いが秘められていたのかもしれない。「大谷の手術は成功しましたが、投手復帰には1年以上かかる。しかしバッティングには影響が少ないということで、来季はリハビリ後に、打者として出場するようです」(前出のデスク)

 来年は奇しくも、王会長の望んでいた“打者専任”のシーズンとなる。王貞治の年間55本に、大谷がどれだけ近づけるか注目だ。

■王VS大谷「打者成績」比較

王貞治 現役年22年 打率.301 本塁打868 打点2170 盗塁84 長打率.634 出塁率.446

大谷翔平 現役年6年 打率.286 本塁打70 打点227 盗塁23 長打率.516 出塁率.359 ※大谷の成績は日米通算記録

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