岡田将生
岡田将生

 岡田将生(29)が主演を務めるドラマ『昭和元禄落語心中』(NHK)の第1話が、10月12日に放送された。

 同ドラマは、2016年と2017年に2期に渡りアニメ化された雲田はるこ氏による同名コミックが原作で、戦後から平成にかけて活躍した落語家たちの生きざまを描いたヒューマンドラマ。ファン待望の実写化ということもあり、放送前から大きな注目を集めていたが、老齢期の名人落語家という難役を演じた岡田将生に、初回から「色気がヤバい」とネットでは大絶賛が続出した。

 第1話は昭和52年が舞台。岡田演じる“昭和最後の名人”八代目有楽亭八雲は、刑務所の慰問で八雲の落語を聞いて“落ちた”元チンピラの男(竜星涼・25)に弟子入りを懇願される。無二の親友だった有楽亭助六(山崎育三郎・32)の死後、弟子もとらずにひとりで芸を磨いてきた八雲だが、なぜか男に「与太郎」と名前を与え、家に住まわせるようになった。

 八雲の家には、助六の娘の小夏(成海璃子・26)が養女として住んでいた。与太郎は無邪気に落語を修行しながらも、八雲と小夏の深刻な不仲に感づく。また助六が残してきた落語テープからその魅力に打ちのめされ、助六の真似をするようになっていった。

■アニメ版ファンも納得の岡田将生の艶っぽさ

 人気声優の石田彰が八雲を、関智一が与太郎を、そして山寺宏一が助六を演じ、多くのファンを獲得した同作のアニメ版。実写化に関して、放送前からSNSなどでは期待する声が相当高かったが、岡田が演じた八雲は、ピンと背筋の伸びた美しい所作に冷たい視線、客席に稲妻を落とすかのような静かな語り口、ところどころで出る一人称の“アタシ”の妙な艶っぽさなど、原作に忠実なキャラクターを見事に作り上げていた。

 八雲はほぼ笑わず、いつも冷たい表情。だがそのぶん、反対にいつも燃えるような笑顔の与太郎とのシーンがやはりほほえましい。第1話では、与太郎が「師匠大好きだ!」とばかりに、抱きつくシーンもあったが、それを八雲は受けとめることはなく雑に手でなぎ払う。岡田将生の演技の特徴である、ニヒルで少し嫌味な表情もあいまって、八雲と与太郎が、にやけてしまうような絶妙な関係性に描かれていた。

 第1話ラストに描かれたのは、八雲の独演会中にイビキをかいて寝てしまったことから与太郎が破門を言い渡されるも、“3つの条件”で再び弟子入りを許されるというシーン。八雲は与太郎に、死んだ助六の姿を重ねていた。「八雲と助六の落語を全部覚えろ」「落語の生き延びる道を作れ」といった条件にあわせ、「絶対にアタシより先に死なねぇこと」と命じた。

 第2話は戦中の日本を舞台に、まだ青年だった八雲と助六との出会いが描かれる。八雲と助六の関係、そして助六の死にまつわる謎が視聴者を引きつけていきそうだ。

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