陸上競技を引退した世界最速のスプリンター、ウサイン・ボルト(32)がサッカーに転身。10月12日、オーストラリアAリーグのセントラル・コースト・マリナーズの練習生としてプレシーズンマッチに登場し、初出場でいきなり2ゴールを決めて世界中を驚かせた。
ボルトは、それぞれの得点後に「ゴールパフォーマンス」を見せた。鋭く振り抜いた1ゴール目はおなじみの「ボルトポーズ」。無人のゴールにポンと押し込んだ2ゴール目の後には、親指を立てながら片足を上げ、後ろにスキップするダンスを披露した。
この2ゴール目のパフォーマンスには、多くの日本人が反応。DA PUMPのヒット曲『U.S.A.』で、“ダサかっこいい”と評判になった「いいねダンス」とそっくりだったのだ。
DA PUMPはこの曲のヒットにより、現在、再ブレイク中。今年の紅白出場も確実視されるほどだ。ボルトも彼らのブレイクにあやかったのだろうか?
「残念ですが、ボルトはDA PUMPのことは知らないでしょうね。実は、“いいねダンス”はDA PUMPのオリジナルではなく、今世界中で流行している“シュートダンス”をアレンジしたものなんです」(音楽ライター)
シュートダンスとは、もともと2017年にアメリカのヒップホップグループ「ブロックボーイJB」が発表した『Shoot(シュート)』という曲のミュージックビデオがルーツだという。
「彼らのミュージックビデオで披露された“シュートダンス”は、振付されたダンスではありませんでしたが、その独特な動きが話題になりました。それからSNSにマネをする若者が続出して、ブレイクしていったんです」(前同)
以降、世界的な流行となり、DA PUMPだけではなく、さまざまなミュージシャンがこのダンスを取り入れている。
「ボルトもDA PUMPも世界のトレンドを取り入れたということ。けっしてパクった、パクられたというものではありません」(同)
流行に対して敏感。それこそが“一流の証”だろう。いいねダンスがつなぐ縁で、DA PUMPとボルトが大みそかの紅白で共演、なんてこともあるかも!?