■「座りション」は膀胱に負担がかかる!?

 便座離婚やトイレ離婚の憂き目に遭わない「トイレマナー」を『恥ずかしがらずにトイレの話をしよう』(マイナビ新書)の著書があり、日本トイレ協会の「グッドトイレ選奨」を2年連続で受賞したお笑いコンビ『どきどきキャンプ』の佐藤満春氏に聞いた。やはり、家では「座りション」すべきなのか?「僕もずっと座ってしていたのですが、膀胱に負担がかかるという研究が発表されました。最近は半々でやっています」

 ただし、立ちションのときは滴がハネないように、ひと工夫をしている。「重曹とクエン酸を混ぜたものをツボの水に入れると泡が立ち、ハネにくくなるんです」(佐藤氏)

 なにより大切なのは、終わった後、水を流してすぐ出るのではなく、しっかりと汚れていないかを確認し、きれいな状態にしておくことだという。佐藤氏は、家のトイレ掃除も率先して週1~2回している。「換気扇、壁、便器、床を掃除したら1時間かかりますが、このおかげで8年前に結婚した妻ともうまくいってます」(前同)

 それでは、終わった後に便器の蓋を下げるべきか、上げておくべきか、どちらがいいのだろうか?「奥さんの望みに従うのが吉ですが、水を流すときは、蓋を閉めたほうが衛生上いいとされます」(前同)

 ついでに、温水洗浄便座の温水を当てるのは、紙で拭いた後か、紙で拭く前、どちらが正しいのだろうか、という疑問には、「温水洗浄便座は肛門の皮膚を傷つけずに水洗いするという考えで作られました。水で洗い流してきれいにして、残った水分をトイレットペーパーで拭き取るのが、お尻にも優しい方法です」と解説する。温水洗浄便座は、水流(洗浄の強度)や温度の調整ができるが、使い終わったら、元の状態に戻しておきたい。

 男性は年齢とともにキレが悪くなるが、それを言い訳に、滴を放置してはいけない。トイレマナーの基本は、汚したら、ちゃんときれいにしておく。そして次に入る人が気持ちよく使えるようにしておく。これに尽きると言える。前出の加藤代表が次のように締めくくる。「立ってすると飛沫が飛ぶので、座ってしてほしいという奥さんもいれば、立ってしてもOKという奥さんもいます。家族内でトイレをどう使ってほしいのか、どんな不満があるのかを一度、きちんと話し合う必要があると思います」

 健康も良き家族関係もトイレから……。清潔で思いやりのあるトイレマナーを心がけましょう!

※各種データは全国47都道府県の男性(20~69歳)を対象に調査した、特定非営利活動法人日本トイレ研究所による「男性のオシッコ事情に関する調査結果」(2017年)より

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