がんに次ぐ死因第2位!「恐怖の心臓病に効く」ミラクル食材の画像
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 がんの恐ろしさがよく報じられるが、実は同じくらい怖いのが心臓病。命を奪う重大病を防ぐ食べ物を調査!

 厚労省の最新統計(2017年人口動態統計)によれば、「悪性新生物(がん)」(27.9%)に次いで多い日本人の死亡原因は、「心疾患(心臓病)」(15.3%)。3位の「脳血管疾患(脳梗塞など)」の約2倍で、心臓病はがんと並び、日本人にとって恐怖の病なのだ。今年2月、急死した大杉漣さん(享年66)の命を奪ったのも、心臓病(急性心不全)だった。恐怖の病を予防するために――本誌は、スーパーなどで簡単に手に入り、価格も手頃で、毎日のように食べることができる“ミラクル食材”30を専門家に厳選してもらった。その30品目は文末を見ていただくとして、本文では、その中でも、さらに4品目を挙げる。医療ジャーナストの牧潤二氏が言う。

「心臓病は高血圧、高脂血症、糖尿病を放っておくことで動脈硬化を起こし、ついには心筋梗塞などの症状で表れます。ご飯、魚、野菜、海藻を中心とした和食は、心臓病の原因となる高血圧などの予防に理想的といわれてきました。しかし、和食は塩分過多なのが難点。そこで近年注目されているのが、同じく心臓病の発症率が低いとされる地中海食です」

 というわけで、牧氏が一番に勧めるのがオリーブ油。「いくらいい食材をとっても、調理段階で良くない油のサラダ油などを使ったら、元も子もありません。その点、オリーブ油は他の油脂に比べて酸化しにくく、血管に悪い影響を与えにくいんです」

 さらにオリーブ油は味、香りが豊潤なので、どんな食材にも持ってこい。しょうゆの使いすぎなど、塩分過多になることもない。「ナッツ類を多く取るのも地中海食の特徴。減塩した和食は理想的ですが、野菜や海草は苦手という方は多い。その点、ナッツ類なら、おやつ代わりでも食べられます」(前同)

 これに対し、漢方に詳しい和光治療院・院長の平地治美氏(薬剤師、鍼灸師)は、心臓病を予防するだけでなく、治療に効果があるともいわれる2つの食材を挙げてくれた。「一つ目はレンコン。蓮の実は心臓病のための漢方処方に配合されているほどですが、同じ蓮の茎の部分であるレンコンにも、実ほどではないものの、同じ有効成分があるようです。民間療法で、レンコンをおろして絞った汁を皿に1杯ずつ、1日3回飲むと心臓病に良いといわれるほどです」

 もう一つはラッキョウ。「これも、薤白という生薬名で、やはり漢方処方に配合されています。有効成分が血液をサラサラにして血流をよくするといわれ、狭心症のときの胸がつかえる感じがなくなったという方もいるほどです」(前同)

 そうはいっても、一つの食材だけを多量に食べ続けてはいけないという。「過度に取れば副作用も考えられますし、そもそも予防のための食事はタンパク質、脂質、糖質、ビタミン、などの栄養素をバランス良くとることが大前提です。また、バランスという観点からいえば食事に加え、同じく適度な運動、睡眠も重要であることはいうまでもありません」(前出の牧氏)

 そのうえで、このミラクル食材30を大いに参考にしてもらいたい。

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