鈴木亮平
鈴木亮平

 大河ドラマ西郷どん』(NHK)の最終章が、いよいよスタートした。これまで語りを務めてきた西田敏行(70)が登場するなどサプライズな展開も話題になっているが、大きく様変わりした最終章の最注目は、やはり主演の鈴木亮平(35)だろう。10月21日の放送から、そのポイントを探っていこう。

 明治2年、西郷吉之助(鈴木亮平)は隆盛と名を変え、明治政府には入らず鹿児島にいた。愛加那(二階堂ふみ/24)の子、菊次郎(城桧吏/12)たちは隆盛が引き取ることになり、愛加那は菊次郎を糸(黒木華/28)に託して奄美に戻った。その頃、明治新政府は改革を推し進めており、政府の参事となった大久保利通(瑛太/35)らは政府の行く末に頭を悩ませていた。そんな折、不平士族たちの反乱を恐れた大久保らは、西郷従道(錦戸亮/33)に、その中心となりそうな隆盛を上京させるよう命じ……という展開だった。

 この放送を受けてツイッターには「木戸孝允はやっぱり最高」「明治になり偉人オールスター」と、明治編に入ってドラマが様変わりしたことを喜ぶコメントが、多く寄せられていた。これまで登場していたキャストも洋装になってビジュアルが一変。瑛太や玉山鉄二(38)といったイケメン俳優たちも、より男前に描かれそうだ。

 では主役の西郷隆盛はどうだろう? 洋装姿を披露することはなかったが、演じる鈴木亮平は一気に恰幅のいい姿になり、中年期の西郷隆盛を見事に再現していた。役のためにここまで体重を増やす鈴木亮平の役者魂には頭が上がらないが、彼の役作りのすさまじさは、『西郷どん』だけのことではない。

  1. 1
  2. 2