カンニング竹山
カンニング竹山

 人気ユーチューバーのはじめしゃちょーやヒカキンに続けとばかりに、さまざまな芸能人がユーチューブでチャンネルを開設している。今回はそんな中から、オススメのお笑い芸人ユーチューバーを紹介しよう。テレビやラジオと比べて規制がゆるく、ちょっとヤバめなお笑い芸や思い切り趣味に走ったユルい映像などが見られ、なかなか面白いのだ。

 カンニング竹山は地元の福岡では質店のCM以外、ほとんど仕事のオファーがないため、福岡のテレビ局のレギュラー番組獲得を目指し、今年1月に『カンニング竹山~拝啓テレビ局様チャンネル』を開設した。知り合いのスタッフ2名と福岡に自費出張し、プロモーション動画を自ら作成。直接テレビ局にプレゼンに行ったが失敗してしまったため、作戦を変えて竹山が気ままにキャンプする動画を公開し始めたところ、これがキャンプ好きな人たちの注目を浴びて視聴回数が激増するという、よく分からないことになっている。

 ロバート秋山竜次は、オンライン書店「honto」のハイブリッドなフリーペーパー『honto+』の連載動画として、『ロバート秋山の「クリエイターズ・ファイル」』を2015年4月に開設。いないようでいそうな、さまざまな業界人に秋山がふんし、架空のインタビューを受けるという内容だ。CGクリエイターやダンスパフォーマー、子役、漫画家など演じる人物の職業は多岐にわたるが、秋山はそれらについて下調べはせず、セリフなどはその場のアドリブで決めていくらしい。まさに秋山ワールドが展開される動画は、ジワジワくる面白さだ。

『R-1ぐらんぷり』の2016年優勝者、ハリウッドザコシショウは、ユーチューバーとしての活動は古く、2009年から『HollywoodZakoshisyoh』を開設。“ザコシの動画でポン!”と題して、10分程度の動画を1日1本ペースで投稿していて、動画数は3500本を超えている。その内容はバカバカしい一発ギャグやモノマネなど、地上波では流せないようなネタばかりで、カルト的な人気があるようだ。

「ヒロシです……」で始まる自虐ネタのピン芸人、ヒロシは2015年3月に『ヒロシちゃんねる』を開設。子どもの頃から好きだったというキャンプをテーマにした、“ソロキャンプ動画”を投稿している。ネガティブな芸風のまま、動画はBGMも会話もほとんどなく、ソロキャンプの様子がひたすら映されているだけなのだが、これが不思議に癒やされるのだ。チャンネル登録は約25万人と、完全に本業以上の人気になっている。

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