国民的アイドルグループ・嵐。5人がそれぞれの個性で活躍しているが、10月クールで、相葉雅紀(35)はドラマ『僕とシッポと神楽坂』(テレビ朝日系)に主演。神楽坂で開業した獣医師が出会う人と動物たちのほのぼのとしたストーリーがつむがれている。
「相葉くんと広末涼子さんというキャストにくわえて、神楽坂の街並みも魅力的です。オープニングやドラマ本編でもロケが多いので、街全体が協力している、といった印象がありますね。迷路のような石畳の小道、印象的な階段、赤城神社など“This is 神楽坂”という感じにあふれています」(テレビ誌記者)
東京のど真ん中にありながら、花柳界の香りを色濃く残す神楽坂は、これまでも多くの作品の舞台となった。
その中でも特筆すべきドラマが、相葉と同じ嵐の二宮和也(35)が主演した、2008年の『拝啓、父上様』(フジテレビ系)だという。
「二宮くんが主演、脚本が『北の国から』の倉本聰さん、共演が高島礼子、黒木メイサ、横山裕、梅宮辰夫、八千草薫、森光子という顔ぶれ。それ以上にすごかったのが神楽坂への影響でした。大人の女性を中心にものすごく人出が増えて、観光地として大人気になったんです。雑誌、テレビでの特集もすごく増えて、昼間でも見たことないくらいお客さんが来るようになった。新しいお店もたくさんできたし、あのドラマから“神楽坂バブル”が始まったんですよね」
と語るのは、神楽坂在住歴50年を超えるマダムX。しかし、相葉主演のドラマ『僕とシッポと神楽坂』について聞くと、
「アレはダメよ! 二宮くんのドラマには神楽坂への愛があってすごくリアルだったけど、相葉くんのは二匹目のドジョウって感じがアリアリ。あれが受けるんなら、なんでもあり。悪いけど、レベルが違います!」
とピシャリ。
たしかに、視聴率で比べると二宮の『拝啓、父上様』は視聴率も毎回10%を超え、平均で13.2%を記録したが、相葉の『僕とシッポと神楽坂』は、深夜帯のドラマなので単純な比較はできないが、10月12日の第1回の視聴率は6.6%、19日の第2回は5.4%と少々物足りないといえるかもしれない。
「ただ、相葉くんの人柄はピカイチです。ジュニア時代に友人がファンレターを書いたら、なんと本人から返事が来たんですよ、2回も! ちゃんと自筆で、プリクラまで貼ってくれていました。ファンをすごく大事にするんだなあ、って感動しましたね」(広告代理店女性社員)
相葉は、その人柄が伝わる演技で二宮の歴史的ドラマを超えられるのか。嵐2人のバトルの行く末に注目したい。