貴乃花
貴乃花

 このままでは終わらない。来夏の参院選出馬に注目が集まる。平成の大横綱が、永田町から殴り込みだ!

〈来年はどのような人生を歩みたいのかを真剣に考え、思い描くことで、気持ちの高まりが徐々に湧いてきたように思います〉 10月20日、『貴乃花応援会』公式サイトに、こう近況を綴った、元貴乃花親方(46)。「“今後”ではなく、あえて“来年”と記している点に、19年夏の参院選出馬への意思を強く感じます」 こう“裏”を読むのは永田町関係者。さらに続ける。

「“貴乃花が出れば100万票は確実”と、安倍総理の肝いりで、貴乃花の参院選出馬計画が進んでいるという話です。それゆえ、安倍総理自身と同じ細田派の馳浩元文科相が呼びかけて、角界引退を表明した10日後に、貴乃花を議員会館に呼び寄せたといいます」

 当初は自民党サイドが外堀を埋めて行った形だが、ここにきて貴乃花の心境も徐々に変化しているようだ。「引退前後の貴乃花は酒量もタバコの本数も増え、“自殺説”が心配されるほど。10月11日には『直撃LIVEグッディ!』(フジテレビ系)の生取材に応じましたが、この時点では“政治は出ませんよ。完全に出ませんので”と否定していました」(後援会関係者)

 だが、“貴乃花政界待望論”は高まるばかりとなり、「実は『グッディ!』放送後、元貴乃花部屋後援者でもある池口恵観法主が、貴乃花へ政界入りを要請するメールを送ったというんですよ」(前同)

 池口法主は、安倍首相の指南役ともいわれる人物。背後に自民党の思惑があることは想像に難くない。「貴乃花は池口法主と大変親しく、絶大な信頼を寄せていることでも有名です。こうした声に押され、参院選出馬も選択肢として考え始めたのでは……」(同)

 さらに、貴乃花への追い風も吹きだした。「日本相撲協会が設置した暴力問題再発防止検討委員会が、10月19日に最終報告書を協会に提出しましたが、その内容は、“相撲部屋を異にするモンゴル出身者グループ内での上下関係”、すなわち“モンゴル互助会”の存在を認めるものでした。グループ内の先輩が、後輩力士の師匠を通さずに指導、ひいては暴力を振るう実態を報告。これは、貴乃花が告発した問題と一致しています」(相撲記者)

 再発防止委は、協会から独立した第三者機関。公平な調査のもとでは、貴乃花の主張は正しかったということになる。

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