■政界入りして相撲くじを導入、八百長撲滅へ

 そんな貴乃花の政界入りへの決意を、さらに後押しするのが、相撲発展のための“ウルトラC法案”だ。「貴乃花には前から国会議員になることを勧めていたんだけど、それは彼に“相撲くじ”法案を通してもらいたいからなんだ。本当は俺が代わりに立候補したいくらいだけど(笑)、本業が忙しいからね」

 こう語るのは、元関脇の貴闘力。同部屋力士として、兄弟同然に育ち、貴乃花が協会を退職する直前にも会話を交わした仲だ。「サッカーくじのような形で、相撲くじを実施して、売り上げの30%でも相撲協会に還元すれば、数十億円、数百億円の収益が上がるはず」(スポーツシンクタンク)

 実は、貴乃花自身も“相撲くじ構想”を以前から持っており、「複数の政治家に極秘に相談をしているという話です。相撲くじができれば、力士の給料をもっと上げられるし、タニマチに依存しがちな体質も改善できるはずですからね」(相撲関係者)

 相撲部屋の運営費も、潤沢な収益金から出せば、「力士養成費目当てで弟子をやみくもに増やして、親方の目が届かなくなる……という悪循環もなくなると思いますよ」(前同)

 さらに、公正公平な相撲のためにも、相撲くじは大いに役立つのだという。「くじを買った人はお金を賭けているわけだから、取組の公正さは何よりも重要になる。すると相撲協会も、誰もが納得する、不正ができない仕組みを作らざるをえなくなります」(貴闘力)

 昨今、世間を賑わせている“相撲はガチンコなのか否か”といった議論も自然となくなるというわけだ。「3000~5000円で15日間楽しめるような相撲くじがあれば、お客さんもよりエキサイトして、相撲がもっと盛り上がるはず」(前同)

 貴乃花自身も、すでに本気で動き出しているという。「貴乃花も政治家となり、相撲くじを法案として通すことで、八百長相撲や角界の不正をブッ潰そうと、やる気をみなぎらせているといいます」(後援会関係者)

 前出の相撲記者も、この改革案に大いに賛同する。「協会幹部とは対立する結果になりましたが、貴乃花に共感する親方衆、力士らも多くいますから、相撲くじ構想をブチ上げれば、角界内でも協力者は多数現れるのではないでしょうか」

 となれば、貴乃花の政界入りによる協会改革も、一段と現実味を帯びてくる。「相撲くじ導入が功を奏し、貴乃花が復権すれば、自身の意志を継ぐ親方を後方支援し、理事長に推挙することも可能でしょう。実際、八角理事長を資金面から人脈面までサポートしているのは、八角部屋後援会長を務める新党大地の鈴木宗男代表ですからね。政界と角界の関係は切っても切り離せません。政治家として、貴乃花が角界に再び君臨することも十分考えられますよ」(前同)

 貴乃花が、八角理事長と相撲協会へ反撃する日も遠くはなさそうだ。

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