伊藤つかさ
伊藤つかさ

『3年B組金八先生』で、お茶の間の人気をさらったあの美少女スターも、今はすっかり大人のレディに! 気になるアイドル時代の秘密から現在の恋バナまで、こっそり告白!

――最新出演映画『ウスケボーイズ』は日本のワインを世界レベルに引き上げた実在の人物、麻井宇介さんの思想を受け継いだ若者たちのワイン造りにかける情熱と苦悩を描いています。

伊藤 原作の『ウスケボーイズ 日本ワインの革命児たち』(小学館)を読むまで、ワインがこれほどまでの情熱を持って造られているなんて知らなかったです。

――演じられたのは宇介さんの娘・沙織でしたね。

伊藤 はい。撮影前に宇介さんの墓前にご挨拶に行きました。

――お墓参りをされると、やはり演じるうえで気持ち的に引き締まるというか。

伊藤 そうですね。失礼のないように全力で誠心誠意やります――そういう思いは私も含めキャスト、スタッフの皆さんに感じられましたね。

――宇介さんを演じられたのは橋爪功さんでした。

伊藤 橋爪さんとご一緒させていただいたのは、今回が初めてでした。最初はちょっと緊張しましたが、厳しさの中にも、とてもフレンドリーというか、かわいらしくてチャーミングなところもあって、お芝居もとても素晴らしくて、すごく勉強になりました。

――橋爪さんと伊藤さんの共演シーンは見応えがありました。本作はマドリード国際映画祭とアムステルダム国際フィルムメーカー映画祭で最優秀作品賞など四冠を獲得。伊藤さんからご覧になって、本作のどんなところが海外の人に受け入れられたと思いますか?

伊藤 やはりワインといったらフランスやイタリアが主な産地だと思うんですが、そこに日本の若者たちがフランスに勝とうとかいうのではなく、日本独自のワインの味を知ってもらいたい……という熱い思いで造っている姿に共感してもらえたのではと思っています。

――アムステルダムのほうには、伊藤さんも行かれていますよね。

伊藤 はい。実は、オランダのアムステルダムに行くのは、これが2回目なんです。前回はすごい前なんですけど(笑)。15歳のときだったかな……当時、アイドル雑誌で『平凡』というのがあって。

――おおっ、懐かしい!

伊藤 そのグラビアの撮影で初めてヨーロッパに行かせていただいたんです、冬休みに。年末から年始にかけてだったから、アムステルダムではお店もどこもやっていなくて(笑)。ちょっと郊外に行ったら運河もお魚も凍っているくらい寒かった思い出しかないんですけどね。今回訪れて分かったことは現地の人の親切さ。私のつたない英語を真剣にちゃんと聞いてくれて、それに丁寧に対応してくれた姿勢には感動しました。

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4