日本テレビが揺れている。3月末にNHKを退局、フリー転身を果たした有働由美子(49)をメインキャスターに据え、リニューアルした『news zero』が、出演する嵐の櫻井翔の人気を持ってしても、10月12日には視聴率4.6%を記録するなど低迷しているからだ。「コンビを組む予定だった報道局の解説委員・青山和弘氏が直前にセクハラ降板。波乱の船出でしたが、“秋の改編の目玉”と注目され、初回は10.0%をマーク。しかし、わずか2週間で半減以下の急降下ですから、局内からも有働に厳しい声が上がっています。特に、リニューアルで番組を外されたリストラ組のスタッフからの“ざまあみろ”の声は高まるばかりです」(番組関係者)
実は、もともと一枚岩ではなかったという現場スタッフは、いきなりの逆風に早くも分裂危機だという。「記者会見で“視聴率は制作のせいで私は関係ない”と言った有働に、最初から批判的な一団がいますからね。彼らと、有働を盛り上げて数字を上げていこうというグループとの温度差は広がるばかりです」(前同)
この厳しい現実を、有働はどう受け止めているのか。「彼女は“もっとしゃべりたい”と、番組の構成に不満たらたら。『zero』はニュースに加え、特集も多く“有働色”を出すには、尺が足りないかもしれない。一方で、タモリのインタビューなどトークが中心となるコーナーもあり、十分に“有働色”を出しているという見方も。いずれにせよ置かれた状況は厳しいですがね」(日テレ関係者)
■NHK『あさイチ』のお客さんを夜に持ってくるのは簡単ではないが
有働は、この逆境をいかに跳ね返すのか。テレビ評論家の吉田潮氏は、「前任の村尾信尚キャスターもそうでしたが、有働さんのキャラと『zero』の看板が定着するには、2~3年かかるかもしれません」としながらも、こうエールを送る。
「(NHKの)『あさイチ』でつかんだお客さんを夜に持ってくるのは、そう簡単じゃなさそうです。しかし、物言わぬ女性キャスターが多い中、女性の目線あり、自虐ネタもあり、余計なひと言もありのおばちゃんキャラは必要だし、応援したい。今の批判や、やっかみの声に委縮してほしくないですね」
有働さん、頑張って!