新垣結衣
新垣結衣

 2018年9月に放送されたドラマスペシャル『指定弁護士』(テレビ朝日系)で、主演を務め、初の弁護士役を演じたことが話題になった北川景子。同ドラマについて報道陣の取材に応えた際、北川はデビュー時の葛藤を明かしていた。

 デビュー直後、何もできなくて怒られてばかりだったという北川は、芸能界に入ったことを「間違えた」と思ったこともあったそうだ。デビュー作である特撮ドラマ『美少女戦士セーラームーン』(TBS系)の出演時も、何度も挫折しそうになったが、自身の役柄と向き合っているうちに、「女優は試行錯誤しながらやっていく仕事なんだ」と分かり、気持ちが変化していったという。2016年にDAIGOと結婚し、現在は公私ともに充実した人生を歩んでいる北川。彼女のように、デビュー時に葛藤を抱えていた女優は少なくない。

 2006年『週刊ヤングジャンプ』(集英社)の「ギャルコングランプリ」でグランプリを獲得し、デビューのきっかけをつかんだ佐々木希もその一人。当時、佐々木自身は芸能界に興味がなく、母親から後押しされて上京した。しかし、なかなか仕事が入らず「同世代の子は仕事があるのに自分は何で真っ白なんだろう」と、時間だけが過ぎていく毎日に葛藤し、何度も地元の秋田に帰りたいと思っていたそうだ。

 現在、ドラマ『獣になれない私たち』(日本テレビ系)でヒロインを演じている新垣結衣も、かつて悩んでいた。今や国民的人気女優となった新垣は、中学生の頃に仕事を始め、当時は土日に東京へ通い、日曜の夜に地元の沖縄に帰って、月曜から学校に行くというスケジュールだった。15歳になると、東京へ出るかどうかで、葛藤する。その後も、仕事から逃げ出したいと思った時期があったというが、多くの人が時間をかけて用意してくれたものだと思い直し、なんとか向き合ってきたという。

 女優の仕事を始めた頃、よく泣いていたというのは綾瀬はるかだ。負けず嫌いな性格で、うまくいかないとき「何でできなかったんだろう」と、悔し泣きをしていた。当初、「そのうち辞めるかもしれない」と、女優を長く続けるとは思っていなかったが、大河ドラマに抜擢され、仕事の面白さに気づいたと語っている。

 どんな仕事でも悩みや葛藤はあるだろう。それを乗り越えてこそ、人は成長する。現在活躍中の女優たちも、美しい笑顔の裏で、人知れぬ葛藤を乗り越えてきたのかもしれない。

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