■日曜劇場常連だからこそのポジション

 竹内涼真は昨年、『ひよっこ』(NHK)や『過保護のカホコ』(日本テレビ系)などのドラマで一気にブレイク。菅田将暉(25)主演でヒットした映画『帝一の國』でも主要キャストを演じて数々の賞を受賞と、1年で人気俳優の仲間入りをした。その後も『陸王』(TBS系)や『ブラックペアン』(同局系)といった注目作に出演して話題になってきたが、竹内涼真を最初に日曜劇場に抜擢したのは2015年に放送された前作の『下町ロケット』だ。これだけ人気になった竹内を前作同様、あくまで脇役で使い続けているのは、ブレイク前から竹内を起用していたという自負があるからなのだろう。

 とはいえ、少ない登場シーンでは緊張感あふれる重要なセリフを語ったり、男らしさを感じる胸キュンポイントも随所に見られる。きっちりファンの心をつかんでいる演出は、見事といえるだろう。他のドラマだったら主役か準主役になるだろう竹内涼真の脇役姿が見られるのも、『下町ロケット』ならではなのだ。なんとも贅沢すぎる話ではないか。

 脇役としても見事な演技ができれば、竹内涼真は俳優としてさらに成長できるはずだ。「国民の彼氏」と称される彼が、『下町ロケット』で今後どんな演技を見せるのか、ぜひ最後まで見守りたい。(ドラマライター・半澤則吉)

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