■長嶋茂雄が救世主に

 そんな中、双方の仲裁に動く人物がいるという。ミスターこと長嶋茂雄巨人軍終身名誉監督(82)だ。長嶋氏といえば、8月の緊急入院以降、闘病中の身。本紙既報通り、10月には「誤嚥性肺炎」という、死にも至る病を患っていたことが分かっている。

「確かに、ミスターが誤嚥性肺炎になった際には高熱も出て一時かなり危ない状況でした。しかし今では持ち直し、さらには入院のきっかけとなった胆のう炎にも大きな“変化”があったそうです」(球界関係者)

 長嶋氏が患う胆のう炎とは、胆のうに起こる炎症のこと。そのほとんどは、胆のうに石ができる胆石症(胆のう結石症)をも併発しているという。「実は入院してからの3か月、胆のう炎の手術を受ける機会を伺っていたんです。しかし、ミスターは80歳を超える高齢のため、かなり危険な手術になることも想定された。そのため、体調が完全に良いときを選ぶ必要があり、なかなか“危険手術”に踏み切れなかったといいます」(前同)

 だが、その間、病状は悪化。一時は「黄疸が出るなど深刻な状況」(関係者)にまでなっていたという。「しかし最近、ようやく胆のう炎の手術が極秘に行われ、大成功したようです。“危険手術”まで3か月かかりましたが、無事に胆石も取れて、あとはミスターの体力が戻り、11月中の退院を待つばかりです」(同)

 そして、その後、“巨人軍終身名誉監督”として原監督と不穏分子の仲裁に入るとささやかれているのだ。「ミスターは、“常勝巨人のためなら派閥やしがらみなど無意味”という考えの持ち主。さまざまな思惑や人間関係が衝突する中に割って入り、巨人軍を一本化できるのはミスターしかいません」(ベテラン記者)

 “救世主”長嶋氏の復帰を心待ちにしたい。

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