野村周平
野村周平

 11月3日、ドラマ『結婚相手は抽選で』(フジテレビ系)の第5話が放送され、野村周平(24)演じる宮坂龍彦の友人である北風祐輔(松本享恭/23)の悲痛な告白が、多くの視聴者の心を打ったようだ。

 同ドラマは、垣谷美雨氏の同名小説が原作で、国の少子化対策として「抽選見合い結婚法」という法律が施行された日本が舞台になっている。この法律は、条件に当てはまる独身男女は、抽選によって選ばれた相手とお見合いを行い、3回断った場合は「テロ対策活動後方支援隊」に2年間従事しなくてはならないというルールだ。

 ゲーム&アニメオタクなうえに潔癖症を抱え、重度の人見知りの龍彦(野村)は、「抽選見合い」の対象者となり、強制的にお見合いに参加させられることに。そこで龍彦は、「過去のトラウマで結婚を諦めた女性」や「病気により子どもが産めない女性」と出会い、この抽選見合い結婚法に疑問を抱き始める。

 そして第5話では、婚約者にふられた冬村奈々(高梨臨/29)と龍彦のお見合いが開始。すでに2回相手を断り、“テロ対策活動”行きにリーチがかかっている奈々は、ブランドモノや派手なファッションで身を固めて“無理めの女”を演じたり、料理ができないことを積極的にアピールし、相手から断ってもらう策に出る。しかし、美人な奈々を前にして萎縮した龍彦は、自らあっさりと身を引こうとする。そんな龍彦の消極的な姿勢が気に入らない奈々は、お見合いを続行。2人は連絡先を交換して、2度目のデートに臨んだ。

 そんな中、突然友人の北風祐輔(松本)が龍彦の家を訪れる。奈々のことが気になり始めたと前向きに語る龍彦に、北風は「僕も被害者の1人なんだ」「僕はゲイなんだ」と衝撃の告白をする。「抽選見合い結婚法ができてから、僕も仲間も苦しんでる」と語った。北風は、堅い職場環境や家族を傷つけたくないという気持ちから、周囲にカミングアウトすることもできないと龍彦に打ち明け、「こんなに多くの若者を傷つける法律があっていいワケがないよ……」と涙ながらに訴えた。

 この北風役の松本の熱演に、多くの視聴者が感動。ネットでは「“若者を傷つける法律はあってはならない”という言葉が響いた。泣きそう」「性格の不一致じゃなくて性の不一致かぁ。これはキツイ」「北風くんツラい……松本さんの演技ってくるものがある」「友達の突然のゲイ告白に泣いた。毎回この法律で苦しめられる人が出てきて、いろいろ考えさせられる」「後半の北風くんのところで号泣だったわ」「北風くん……幸せになってほしい」など、性的マイノリティを告白した北風へのエールが相次いだ。

 苦悩する友人のために、龍彦がどんな行動を取るのか今後も楽しみ!

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