羽生結弦選手
羽生結弦選手

 11月4日、フィギュアスケートの羽生結弦選手(23)が、フィンランドのヘルシンキで開催された「グランプリシリーズ第3戦」で世界最高得点を獲得して優勝。その中で、世界初の大技“4回転トウループ-トリプルアクセル”を着氷したことに、多くの称賛が寄せられている。

 羽生選手にとっては今季初参戦となるグランプリシリーズ。11月3日に行われたショートプログラムでは、ルール改正後の世界最高得点となる106.69点を記録。2位のミハル・ブジェジナ選手(28)の93.31点を大きく上回る首位スタートとなった。そして翌日に行われたフリーでは、4回転トウループからトリプルアクセルにつなぐ連続ジャンプを披露。ややバランスを崩したものの、フィギュアスケートの歴史で初となる、大技の連続ジャンプを見事成功させた。

 最後まで力強い演技を見せ、新プログラムの「Origin」を滑りきった羽生選手の得点は、前日に続いて世界最高得点の190.43点をマーク。ショートとの合計は297.12点となり、こちらも今季世界最高得点となった。合計得点でも2位だったブジェジナ選手の257.98点を大きく上回り、39.14ポイントの差をつけて優勝。グランプリシリーズ9勝目を上げた。

 試合後、羽生選手は「とりあえずやりきれたなと思います」「いろんな課題はありますけど、まずは全部立てたということは大きなステップになった」とコメント。また、世界初の“4回転トウループ-トリプルアクセル”については「自分の中では加点をもらえてこその成功だと思っている」「この試合で終わらせるつもりはないです」と、満足のいく出来ではなかったことを明かした。

 そんな快挙づくしの、羽生選手のグランプリシリーズ初戦に、多くのファンが衝撃を受けたようだ。特に世界初の“4回転トウループ-トリプルアクセル”に挑戦したことには、多数の賛辞が寄せられていた。

 ネットでは「世界初となる4回転トウループ-トリプルアクセルを着氷したのを見たときは感動。五輪2連覇したのに、どこまでも挑戦し続ける羽生くんを尊敬してます」「実際に映像を見るまで、どうやって跳ぶのかさっぱり想像できなかったけど、実際見ても理解が追いつかないな」「世界では、それぞれのジャンプ単独でも苦手にする人多いんですけど、ヤバすぎませんかね」「4回転トウループの後にトリプルアクセルって、どないなってんねんて思ってたら、世界初だったんだ……」「このプログラムが完璧に仕上がったらどうなるのか……。ヤバイ、今からめっちゃゾクゾクする」など、羽生選手の滑りを称賛するコメントが続出していた。

 インタビューでは、公式大会で誰も成功したことのないクワッドアクセル(4回転半ジャンプ)についても言及した羽生選手。その進化はとどまるところを知らない!

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