『西郷どん』青木崇高の暑苦しい演技が楽しめる“怪動画”とは?の画像
※画像はNHK『西郷どん』番組公式ホームページより

 大河ドラマ西郷どん』(NHK)も、残るところあと2か月ほどの放送となった。最近は明治政府のドロドロとした神経戦が描かれ、これまでの『西郷どん』とは違う面白さがある。しかし11月4日の放送では、『西郷どん』前半から登場していたあの男に注目が集まった。まずは放送内容を振り返ってみよう。

 廃藩置県が断行されたが、薩摩では国父、島津久光(青木崇高/38)が新政府に抵抗し続けていた。一方、明治政府は木戸孝允(玉山鉄二/38)や渡欧経験を持つ伊藤博文(浜野謙太/37)ら長州出身者と、西郷隆盛鈴木亮平/35)、大久保利通(瑛太/35)ら薩摩出身者に権力が集中し、佐賀、土佐藩出身者はこれを敵視していた。その後、岩倉具視(笑福亭鶴瓶/66)らの欧米視察が決定し、大久保たちは一時的に政府から離れることとなる。大蔵省を預かっていた隆盛は留守政府を任されたのだが、山県有朋(村上新悟/43)の汚職事件が起こるなど窮地に陥る。そんな中、隆盛は薩摩に戻り久光と相対することになり……という展開だった。

 この放送回では西郷隆盛と島津久光、長く敵対してきた2人の心が一瞬、重なる瞬間が丁寧に描かれていた。「こんやっせんぼが! やりぬけ、最後までやりぬくんじゃ、やるだけやって倒れたら、薩摩に帰ってこい」と、久光が隆盛を叱咤するシーンにはジーンとさせられた。

 ちなみに「こんやっせんぼが!」という言葉は、かつて島津斉彬(渡辺謙/59)が幼き日の隆盛にかけたセリフだ。これも『西郷どん』ファンを熱くさせたに違いない。SNS上でも「国父様ファンが一気に急増」、「青木国父うまいなあ……」と、青木崇高演じる島津久光へのコメントが続出。青木の熱い、いや暑苦しいぐらいの演技に、胸打たれた人は多かったようだ。

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