日本では、20歳になれば大人と見なされる。20歳を超えれば、アルコールやたばこなどをたしなむことができる。しかし一方で、2016年から選挙権年齢は満18歳以上に引き下げられるなど、大人と子どもの境界は、さまざまなシーンでグラデーションがかけられている。
法律が認める大人という話はさておき、人はいったいどんなときに大人の自覚をするのだろうか。「働くようになった」「結婚をした」など、いろいろタイミングがあるだろう。そこで今回は、全国20~30代の男女200人に、「自分が大人になったと感じること」について、アンケートを取ってみた。みんな、どんなことをきっかけに人生の階段を上ったと思うのか。さっそく答えを見ていこう。
最も多かったのは、経済的な面で大人になったと実感したという人たちだ。社会人になり、自ら働き始めることで自覚が生まれるようだ。自分で稼げるようになれば、欲しい物も自由に買えるし、経済観念も変化していく。
「給料をもらいだした」(29歳/男性/香川県/総務・人事・事務)
「経済的に自立した」(24歳/男性/三重県・その他)
「10万円以上のお金をぱっと出せるようになった」(25歳/女性/徳島県/主婦)
「お金をあまり気にしないで済むようになった」(36歳/男性/神奈川県/総務・人事・事務)
「学生の頃には並盛りしか頼めなかったカツ丼が、収入が増えて大盛りにできた」(29歳/男性/岡山県)
「ちょっと高めのお店で食事をすることができた」(25歳/女性/東京都/広報・宣伝)
「クレジットカードを作ったこと」(26歳/男性/兵庫県/研究・開発)
「クレジットカードやネットでの買い物」(28歳/女性/徳島県/主婦)
実家を出て、一人暮らしを始めることで、大人の自覚をする人もいる。自分のことはすべて自分で責任を持つという意味でも、自覚するきっかけになるのかもしれない。
「自分の給料で家賃を払っていること」(25歳/女性/東京都/その他)
「賃貸住宅の更新をした」(25歳/男性/東京都/コンピュータ関連技術職)
さらに収入に余裕が生まれてくると、自分のためだけに使うのではなく、家族のために使うという人も出てくる。
「親にプレゼントをした」(21歳/女性/神奈川県/学生・フリーター)
「親に旅行をプレゼントしたこと」(26歳/女性/神奈川県)
「家族にランチをご馳走したこと」(31歳/女性/山形県)
「新築祝を身内にあげた」(38歳/男性/茨城県)
さらに、投資や大きな買い物をしたときに、大人になったと感じる人もいた。
「自動車を購入したとき」(39歳/男性/広島県/営業・販売)
「自動車保険に加入した、自動車の税金を支払った」(28歳/男性/福島県/学生・フリーター)
「投資を始めた」(23歳/女性/奈良県/営業・販売)
「家を買ったこと」(36歳/女性/大阪府/総務・人事・事務)
「分譲マンションを購入したことで、あらためて大人になったと実感した」(37歳/男性/埼玉県/総務・人事・事務)