11月5日に発売された『週刊大衆11月19日号』で、日本ボクシング連盟の元会長・山根明氏による新連載「山根明元会長のノックアウト人生相談」がスタートした。
同誌の読者から寄せられたお悩み相談に、山根氏が懇切丁寧に答えるというこの連載。第1回では「妻に家を出て行かれた男性」からのお悩みに山根氏が回答。全ボクシングファン待望の新連載スタートを記念して、日刊大衆でも特別に全文掲載で紹介したい。
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読者の皆さん、お久しぶりです。日本ボクシング連盟前会長の山根明です。
騒動から早、半年。あのときはいろいろありましたが、今では道を歩いていると「山根会長、サインください!」と声をかけられたり、女子高生に記念撮影をしてくれと追いかけられたりするようになりました。
テレビでは、あんなに悪く言われたのに不思議なもんです。バラエティ番組からもオファーが来るしね。
悪いこともあれば、いいこともある。修羅場を見てきた僕だからこそ人生相談に適任なんじゃないかと、連載を始めることになりました。ありがたいことです。
実は昔から、相談を受けることが多かったんですよ。自分で言うのもアレなんですが、やっぱり信頼があるちゅうことですかね。僕は、嘘は一切言いませんから。
中でも多いのが離婚、不倫の問題ね。夫婦とも、どちらも言い分はあるんですよ。だからと言って、穏便にっちゅう話はありません。
「あなたもここ悪い、奥さんもここ悪い」とか言ったんじゃ、らちがあきません。
中途半端なものの言い方をすると、かえって話が大きくなるんですよ。50%の争いが100%になる。だから、僕が答えるときは「こうであるべきや」とビシッと白黒、判定をつけるんです。
それでは、第1回目の質問にお答えしましょうかね。
勤め先の業績悪化により、収入が半減。家計をめぐって、女房とは喧嘩が絶えず、ついに先週、実家に戻ったきり帰って来なくなりました。最近では、会社からリストラをちらつかされ、職も家庭も失いそうです。ボクシング界の騒動しかり、山根会長は相当な修羅場を経験していると思いますが、心が折れそうなとき、何を信じて復活できたんでしょう?
(広島県・52歳・男・メーカー勤務)
私は1か月近くもね、テレビで悪いこと言われました。これはもう、人を自殺さすくらい。生まれ変わっても忘れることできません。そういう場面になった人間じゃないと分からないことは、いっぱいあるんですね。
そういうときはね、自分自身がしっかりしなくちゃダメなんです。他人様が力をつけてくれるわけじゃありません。慰めてもらえるかもしれませんけど、甘えてもダメなんですよ。
強く生きるのは人様のためじゃないんですからね。一生懸命頑張るのは、“自分のため”ですから。それを自分で言い聞かすんです。
あとね、僕が強く生きてこれたのは、「山根会長、頑張ってください」「テレビはあんなこと言ってるけど、我々は全部知ってますから」と周りが声かけてくれたからね。ボクシング関係者じゃありませんよ。
普段の、人との出会いを大事にしてきたからやね。それが励みになったね。同時に家内やね。嫁の支えが大きかった。
相談者さんは今、嫁が実家に帰って、一人ぼっちだと。それにはやっぱり、友人関係と会話を持つとかね。
喫茶店のモーニングにでも行ってね、マスターと話すとか、人と出会う場に行くこと。会話すると、自然に強くなっていきます。一人で考えても何にも解決できません。私も騒動のときは周りと話したもんです。
家に一人で内にこもってね、考え事ばかりしたら、オトコは仕舞いですから。負けてはダメ!
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満を持してスタートした「山根明前会長のノックアウト人生相談」。第2回では読者の悩みにどのようなパンチを見せるか注目だ。『週刊大衆』のほか、『日刊大衆』でも幅広く相談を募集中。誰にも言えなかったお悩みや、ちょっと聞きたい疑問など、山根前会長への相談をドシドシとコチラ(https://taishu.jp/list/info/contact)から送ってください!