岡村隆史(ナインティナイン)
岡村隆史(ナインティナイン)

 11月7日、今年話題をさらった言葉に贈られる「2018年ユーキャン新語・流行語大賞」に、NHKのクイズバラエティ『チコちゃんに叱られる!』のキャラクター“チコちゃん”の決めセリフ「ボーっと生きてんじゃねえよ!」がノミネートされた。

 今年4月にレギュラー化した同番組は、「なぜお祝いするときに胴上げする?」、「どうして泥棒は唐草模様の風呂敷を持ってるの」、「あっかんべーって何?」といった、あらためて問われると答えに困るような問題を、レギュラーの岡村隆史(48)やゲストたちが回答。答えを間違うと、かわいらしかったオカッパ頭の5歳児CGキャラクターのチコちゃんが、突然顔を赤らめて巨大化。「ボーっと生きてんじゃねえよ!」と激怒するのがお約束だ。

 そのチコちゃんの豹変ぶりや身近なクイズが受け、金曜日の本放送で常時10%、土曜日の再放送では15%もの視聴率を稼ぎ出し、今や「今年の紅白登場間違いなし」とまで言われる人気番組になっている。

■「チコちゃん」の企画をフジテレビが断っていた 

「この番組のプロデューサーは、『笑う犬シリーズ』などの人気番組を手がけたフジテレビの伝説的なプロデューサーで、現在はフジの子会社のあたる共同テレビに所属する小松純也氏。番組制作も共同テレビの子会社が行なっています。実は『チコちゃん』のアイデアは、もともとはそのフジの子会社のスタッフによりフジテレビに持ち込まれたものなんです。ところがフジは、こんな企画では当たらないと難色を示したといいます。スタッフは、企画を練り直して何度も再提出したんですが、結局、フジテレビの番組として世に出ることはなかったそうです」(NHK関係者)

 そこで、チコちゃんのアイデアに自信を持っていたスタッフが、この企画をNHKに持ち込んだところ「一発で通った」(前同)のだという。

『チコちゃんに叱られる』は、2017年にパイロット版を3回放送。その反響が良かったため、今年4月7日よりレギュラー化に至った。

「ここのところ、異色のバラエティが目立つ“最近のNHKらしい”番組ですが、ディレクターには外部の制作会社の人材を起用。今年8月に同番組がギャラクシー賞月間賞に選ばれた際、“民放カルチャーをうまくNHK化している”という評価を受けていましたが、それもそのはず。もともとは、フジの子会社が考えたフジテレビ用の企画だったわけですから。いわば、雑学を扱う際の“NHKブランド”の信頼度の高さと、民放が持っているバラエティ力がうまい具合に融合された現在のかたちが、今の人気につながっているのでしょう。そのままフジで企画が採用されてオンエアされても、今のような支持は得られなかったかもしれませんね」(放送作家)

 フジテレビ関係者は“逃した魚は大きかった……”と悔やんでいるに違いない。

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