『まんぷく』岸井ゆきの演じるタカが肉食女子に!?の画像
※画像はNHK『まんぷく』番組公式ホームページより

 連続テレビ小説まんぷく』(NHK)も放送開始から7週が過ぎ、物語がどんどん前に進んでいる。最近は塩づくりに勤しむ萬平(長谷川博己/41)と彼をけなげに支える福子(安藤サクラ/32)の姿が描かれているが、脇役たちにも注目が集まっている。まずは11月2日の放送を振り返ってみよう。

 塩づくりのために重労働を重ねる若い男たち。そんな中、岡(中尾明慶/30)がいざこざを起こしてしまう。その最中、鈴(松坂慶子/66)が倒れてしまい、福子と萬平は、さらに人を雇うことを決める。そして福子が姉、克子(松下奈緒/33)に手伝いに来てほしいと頼んだのだが、意外にも姪っ子のタカ(岸井ゆきの/26)が手を挙げて……という展開だった。

 ここのところ『まんぷく』は、瀬戸康史(30)や中尾明慶といった若手人気俳優が続々と登場して面白さを増しているが、若手女優にも注目株がいる。それが最近、存在感を増しているタカ役の岸井ゆきのだ。

 岸井は2009年にデビュー後、ここ数年で一気に知名度を上げた新進気鋭の女優。2016年の大河ドラマ真田丸』では堺雅人(45)が演じた主人公、真田信繁の側室役に抜擢され、昨年は映画『おじいちゃん、死んじゃったって』で映画初主演。ヨコハマ映画祭で最優秀新人賞を受賞と、女優としてのキャリアを着々と重ねている。

 彼女の名前をネットで検索すると「地味カワ」という言葉がヒットする。華やかではないけれど、見れば見るほどかわいく思えてくる、まさに岸井ゆきのの魅力を表現した言葉なのだが、彼女の魅力は「地味カワ」だけではない。来年公開の主演映画『愛がなんだ』は、人気作家の角田光代原作の恋愛モノで、岸井は恋愛体質の女性、テルコを演じる。成田凌(24)が演じるマモルに恋する役柄だが、仕事も友人関係も切り捨てて、一途に恋に向かうという話なのだそう。

■大人になってからの岸井ゆきのに注目!

 思えば岸井ゆきのがブレイクした、16年放送のドラマ『99.9-刑事専門弁護士-』(TBS系)でも、彼女が演じたのは主人公の深山(松本潤/35)に、ひとりよがりな恋をする加奈子という役だった。現在『まんぷく』では14歳という設定もあり、その清純さが注目されているが、本来、岸井はアクが強いキャラクターや恋する大人も難なくこなす演技派なのだ。

『まんぷく』では、物語が進むにつれ、タカも大人の女性になるはずだ。今はひたすらかわいらしいタカが、どんな恋をして、どんな成長を見せるのか、ぜひ注目しておきたい。清純派少女から肉食系女子までこなす、岸井ゆきのの本領発揮となりそうだ。(朝ドラ批評家・半澤則吉)

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※画像はNHK『まんぷく』番組公式ホームページより

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