斎藤工
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 女とは真逆の「最強」を求めるのが男。芸能界で伝えられる武勇伝を洗い出し、知られざる武闘派の裏素顔を暴き出す!

 喧嘩は男の花。芸能界でも古くから、喧嘩最強の“武勇伝”を持つ芸能人が少なくない。「10月17日の公演を突如キャンセルした歌手の沢田研二(70)も、その“キレっぷり”が表すように昔からケンカの話が絶えない芸能人です」(芸能ライター)

 すでにご存じの方も多いと思うが、沢田が明かしたドタキャン理由は集客数が少ないことに対してブチ切れたこと。翌日、“僕にも意地がある”と釈明した姿は、記憶に新しいはずだ。そんなプライドが高くキレやすいタイプだけに、武勇伝も事欠かない。「かつて沢田が駅のホームで反社会組織ふうの男性2人に絡まれたことがあったそうです。すると彼は相手の一人を蹴り上げ、うずくまったところをさらに威嚇、完全KOしたといいます」(スポーツ紙デスク)

 その筋と思しき男に対し、公共の場で立ち回りとは、沢田も相当な肝っ玉だ。それだけに、ファンが相手でも容赦はしない。「若い頃、京都でファンに声を掛けられた際、沢田は振り向かずに無視したんです。それにファンが“生意気だ”と口走ってしまった。その瞬間、彼は殴り掛かる寸前でした」(前同)

 元格闘家で芸能ジャーナリストの片岡亮氏は言う。「“ケンカのスキル”は高いと思います。格闘技と違ってストリートファイトの場合、ゴングが鳴らずにいきなり修羅場がやってくるので、最初の1~2発で相手を仕留めるかどうかが勝負の決め手となります。沢田さんの戦い方は、ケンカ上等のワンパン殺法ですね」

 だが、そんな沢田も“ケンカ最強”とは言えないそうだ。片岡氏が続ける。「キレやすい人は興奮のまま突き進むので、瞬発力はあるものの距離を詰めすぎてしまう。少しでも格闘技を心得た相手だと、簡単にカウンターを食らいます」

 今年、古希を迎えた沢田。往事の戦闘力は、最大を100とすると90だが、今は年齢を考慮すると75程度といったところだ。

 では、2018年現在、誰が一番強いのか。そこで今回、本誌は巷に飛び交う“芸能人の最強ケンカ伝説”を徹底取材。それぞれの得意技と戦闘力を検証することにした。

 まず、最初に名前が挙がったのは今年の『24時間テレビ』(日本テレビ系)でマラソンランナーを務めた、芸人のみやぞん(33)だ。いつもニコニコしたキャラで、ケンカの匂いはまったくしないが、「小学校5年から中学3年生までキックボクシングを習っていて、地元・足立区のゲームセンターのパンチングマシーンでは、パンチ力のランキングがずっと1位だったそうです」(芸能ライターの三杉武氏)

 中学時代はケンカをしたことがないのに“裏番長”と呼ばれていたという。「他校の不良がケンカを売りに来たとき、みやぞんは給食当番の割烹着のまま、校門に行って“僕のこと知っているの? 僕、なんか悪いことしたなら謝るから言って”などと話しかけたところ、不良たちは“こいつはヤバい”と逃げていったそうです」(前同)

 最強のパンチ力もさることながら、その場に立つだけで不良を蹴散らしてしまう“ただならぬオーラ”が、みやぞんの得意技。戦闘力は94を叩き出した。

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