■本田翼似の新たな美女の存在も

 この謎めいた話が本当なら驚くべきことだが、この夫婦間の“レス”の話が、野崎氏が亡くなる約1か月前の、離婚をめぐる事件につながっていくのだ。事件の闇に迫った『紀州のドン・ファン殺害「真犯人」の正体』(講談社+α文庫)では、「ミス・ワールド」と呼ぶ女優の本田翼似の新たな美女の存在がクローズアップされている。死の17日前、野崎氏はその新しい“彼女”と東京・丸の内のパレスホテルで一夜を過ごし、著者の吉田氏に対して、Sさんと離婚し、「ミス・ワールド」と結婚すると話していたという。前出の社会部記者が、こう続ける。

「やはり、死の1か月前頃でした。野崎氏とSさんの間で、行為を拒み続けたことが原因で最終通告として離婚届を“出す、出さない”で激しく揉めたことがあったそうです。野崎氏は、Sさんから、本気で別の女性へ乗り換えようとしたのかもしれません」 前出のドン・ファン本にも、Sさんがドン・ファンの目の前で離婚届を破り捨てたことが書かれている。

■犯人逮捕のXデーは?

 一方、野崎氏の怪死事件で最大の謎は、彼の会社の金庫が空っぽだったこと。野崎氏には、時価5億円ともいわれるルノワールや藤田嗣治の絵画、不動産や有価証券、預貯金や現金を合わせ、総額30億円ともいわれる遺産があるとされる。「だが、6月20日、警察が野崎氏の会社を家宅捜索した際、大型金庫にはスーツとネクタイ、小型金庫には不動産の権利書などが入っているだけだった。しかも、野崎氏は、ガムテープでグルグル巻きにしたトランクの中に2億円の現金を入れていたというが、その2億円がトランクごと消えてしまっていました」(前同)

 その“消えた遺産”に絡み、捜査当局はある関係者に注目しているとされる。「その人物は金庫のことも詳しい人間だといわれていますが、行方をくらませてしまったというんです。当局は目下、その人物の行方を追っています」(前出の警察関係者)

 今のところ、金庫が空っぽだったことや2億円入りのトランクが消えてしまったことと、行方不明になったという人物が、どう関係しているかは不明だ。「ただ一つだけ言えるのは、当局は犯人の尻尾をつかんでいるということ。早ければ年内に、野崎氏を殺害した真犯人が逮捕される可能性がありますよ」(前同)

 発生から、もうすぐ半年。ドン・ファン怪死事件は、ついに犯人逮捕のXデーを迎えそうだ。

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