■結婚のキッカケはファミコン

――プライベートではご自身のバックバンドのドラマーだった西川貴博さんと02年に結婚されています。

浅香 19歳のときに、初めておつきあいさせてもらった男性が今の主人なんですが、キッカケはファミコンだったんですよ。

――ファミコン?

浅香 アイドル時代、実は『スーパーマリオ』にすっごくハマっていたんです。バンドマンだった彼がそれを知って、ある日“無限アップ”っていう裏技を教えてくれたんです。それで見事に私が心を射抜かれてしまって……(笑)。

――無限アップって、マリオの残機を最大まで増やせるという裏技ですよね。

浅香 後で聞いた話ですけど、マリオをやっていた大抵の男の子はできたらしいんですけどね(笑)。でも、そんな難しい技、高橋名人しかできないと思っていたから。目の前で実際にやってくれる彼を見ているうちに、なんだか“神様”みたいに見えちゃったんですよ。

――音楽番組にも毎週のように出演されていましたし、言い寄ってくる男性は相当いたのでは?

浅香 収録のときに電話番号を書いたメモを渡されたこともあったんですけど、それを持ち帰って連絡するということはホントに一度もなかったですね。“恋愛禁止”とハッキリ言われたこともなかったですけど、アイドルの自覚として、自分でも恋愛を避けていた部分はありましたね。

――当時の浅香さんファンが知ったら安心しそうな証言ですね。ファミコン以外でハマったことは?

浅香 実は麻雀なんです!

――それは意外です。浅香さんと麻雀って、イメージが結びつかないです。

浅香 若いときに、自分勝手に田舎を出てきた身なので、親孝行の意味も込めて父と同じ趣味を持とうと思ったのがキッカケなんです。最初はゴルフをやってみたんですけど、打ちっ放しに一緒に行っただけで父がすごく楽しそうな顔をしていたことがあったので。でも、ゴルフは全然上達しませんでした(苦笑)。他に父とできる趣味はないかなって探して、それが麻雀でした。

――実力のほどは?

浅香 麻雀って、運をいかに転がせるかというゲームなんです。100%勝てるわけではなく、運が味方をしていないときは、どう頑張っても勝てない。なので、そういうときは、いかに負けを少なくするかという方向に打ち方を切り替える。トータルでは強いほうだと思いますよ。

――役満は?

浅香 もちろん、何度かあります。お正月に父とタッグを組んでやったときは、四暗刻の単騎ツモを引いちゃいました。私の地元のルールではダブル役満なので、そのときの麻雀は最高の親孝行になりましたね。

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