内村光良(ウッチャンナンチャン)
内村光良(ウッチャンナンチャン)

 好事魔多し。日曜夜の大人気バラエティ『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ系)が、“ヤラセ問題”で揺れに揺れている。

「11月8日発売の『週刊文春』掲載の、5ページにわたる同番組のヤラセ疑惑追及記事を皮切りに、他の週刊誌、ネットメディアだけでなく、民放他局もこの疑惑を取り上げ、検証する異例の事態に至っているんです」(芸能記者)

 疑惑は、芸人の宮川大輔(46)が、世界中で行われるお祭りに突撃参加する“祭り企画”に関するもの。

「土地ごとに特徴のあるお祭りの面白さに加え、宮川が体を張って祭りに挑む姿が大ウケ。その大人気企画の今年5月20日放送回、ラオスでの“橋祭り”に疑惑が浮上したんです。文春の指摘を端的に言うと、現地にそんな祭りはなく、番組サイドででっち上げたもの。セットや現地の参加者も番組が用意したものということです」(前同)

 持ち上がったヤラセ疑惑に対し、8日、日テレは、「誤解を招く表現があった」としながらも、記事で指摘された疑惑については“完全否定”したのだ。

「だが、翌週15日発売号で文春は疑惑を続報。文春は、まだ他にもネタを握っているようです。結果、日本テレビの大久保好男社長は11月15日、“当面、お祭り企画は休止する”と発表しました」(同)

 こうした中で、番組MCの内村光良(54)は写真誌『FLASH』の直撃に対し、「スタッフを信じています」と答えていたのだが、

「やはり憤っているといいます。MCとして番組を代表して屈辱的な謝罪することになりましたしね。内村さんが怒っているのは、今回起きてしまったことではなく、より疑惑を深め、さらなる追及を促す形になってしまった日テレの初期対応についてだといいます。

 今の日テレの上層部は、『イッテQ!』を経て出世した人が多くいる。自身の保身含みで、“番組を絶対に守らなければいけない”という姿勢がある。しかし、このまま新たな疑惑が次々噴出すれば内村は激怒し降板することも考えられますよ」(制作会社関係者)

 さて、この疑惑を追及する急先鋒がフジテレビだ。

「フジは記者をラオスに飛ばして現地取材。政府関係者の“橋祭りはラオスの祭りでも文化でもない”というコメントを報じています。さらに文春の発売日の8日には、『直撃LIVE グッディ!』で数十分の大特集。辛辣な意見も飛び交っていました」(放送作家)

 なぜフジが、この疑惑を執拗に責めるのか。前出の制作会社関係者は言う。

「フジは、『発掘!あるある大辞典』『ほこ×たて』の2つの番組をヤラセ疑惑で打ち切っています。特に『ほこ×たて』は『イッテQ!』と同じバラエティで、今回の問題と同様、“ヤラセ”と“演出”の解釈の問題だった。だから、“『イッテQ!』も責められるべき”という思いがあるのかも」

 とはいえ、思わぬ誤算も。

「フジに“『イッテQ!』の過剰な追及はするな”という苦情が多数届いているといいます。大人気番組を敵に回したツケでしょう」(前出の放送作家)

 騒動の結末はどうなる!? 11月19日発売の『週刊大衆』では、先日『NHK紅白歌合戦』の紅組司会に抜擢された広瀬すずを襲う危機、吉岡里帆が『火曜サプライズ』(日本テレビ系)収録直前に見せた“涙”の真相など、芸能情報を掲載している。

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