ここ数年、９０年代に若者時代を過ごした３０代後半から４０代半ばの世代にとって、懐かしいアーティストの“二世”たちが、続々と俳優デビューしている。
第３０回『ＭＥＮ＇Ｓ ＮＯＮ－ＮＯ』専属モデルオーディションでグランプリを獲得し、２０１７年のドラマ『コウノドリ』（ＴＢＳ系）に俳優としてレギュラー出演したのが、宮沢氷魚（みやざわひお）。１９９４年４月２４日生まれ（２４歳）の彼の父親は、ＴＨＥ ＢＯＯＭのボーカル、宮沢和史で、母親はタレントの光岡ディオンだ。身長１８４センチでスタイルは抜群。母がアメリカ人ハーフで、本人はクォーターのため、どことなくエキゾチックな顔立ち。国際基督教大学出身のインテリで、おとなの基礎英語（ＮＨＫ Ｅテレ）に２０１６年から２０１７年の１年間出演。将来を期待される役者の１人だ。
２０１８年１０月、舞台『書を捨てよ町へ出よう』で俳優デビューを果たした佐藤緋美（さとうひみ）。彼の父親は、俳優の浅野忠信で、母親は歌手のＣＨＡＲＡだ。１９９９年１２月１９日生まれで現在１８歳。姉のＳＵＭＩＲＥもモデルとして、芸能界で活躍中。これからの活動に期待が高まるサラブレッドだ。
前出の佐藤と共演した舞台『書を捨てよ町へ出よう』で主演を務め、２０１８年夏クールの連続ドラマ『この世界の片隅に』（ＴＢＳ系）にヒロインの幼なじみ役で出演したのが、村上虹郎。
２０１４年にデビューして以来ひとつひとつの作品で存在感を放ち、着実に経験を積んでいる彼は、俳優の村上淳と歌手ＵＡの長男だ。デビュー作の映画『２つ目の窓』では第２９回高崎映画祭・最優秀新人男優賞を受賞。２０１８年１１月１７日から公開された主演映画『銃』で父と共演し、話題を集めている。
このほか、本木雅弘と内田也哉子の長男・ＵＴＡはフランスのモデル事務所と契約し、パリコレに出演。窪塚洋介の長男・窪塚愛流は９月公開の映画『泣き虫しょったんの奇跡』に出演した。
親の背中を見て育ったであろう彼ら・彼女たち“二世”には、“二世”であるがゆえの苦悩もあるだろうが、それを糧に経験を積み、才能ある親たちを超えていくことを期待したい。
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