●オークションや個人間の売買、高級車の場合はさらに要注意

 高級車を中古で買う場合は、さらに注意が必要だという。「国産車にしろ外国車にしろ、高級車の場合は新車価格から中古になった際の価格変化は大きいです。安く買った中古の高級車は、売るときに、さらに安くなることを理解してください」

 一般車に比べて需要が少ない高級車は、売る側にも大きなリスクがある。また、外国車の場合は、パーツや修理費がかさむことが多いため、中古車を購入しても維持費がかかってしまう場合が多いのだ。こうした買う側、売る側双方のリスクと向き合い、自身の懐事情とも相談しながらでないと高級車は難しい。中古車だからと甘く考えてはいけないようだ。

 中古車を購入する選択肢として、オークション代行や個人間の売買もある。「個人間売買などは、アフターケアにトラブルが多く、オススメできません。信頼できるプロに任せるのが一番だと考えます」

 リスクを減らすためにも“自分の目で見て”購入するのが一番! 販売店を訪れ、スタッフと何度も話をして、自分が納得できたら購入に踏み切ろう。

■走行距離、修理歴、カラーなど、プロが教える中古車の選び方

 中古車の購入を考える場合、金銭面よりも家族構成や家庭環境に左右されることが多くなっている。そこで、現在人気の中古車種、そして中古車選びのポイントを、株式会社神奈川オートの小林保寿氏(JU神奈川所属)に伺った。「中古車を購入する場合、特に確認したいポイントは“走行距離、修理歴、年式、車種、カラー”です。中でも、修理歴はしっかり確認しておくべきポイントですね」

 修理歴や事故歴の有無は明記があっても、その詳細な内容までは分からないことが多い。そこでスタッフと直接話し、具体的な修理歴や事故歴を聞いてみるのがオススメだ。たとえば走行に影響がないバンパーを破損し、パーツを交換しただけでも「修理歴」として残ってしまう。こうした軽微な修理であれば、それほど気にかける必要もなく、購入に踏み切れる。

 前ページで大島氏が話しているように、まずは実際に販売店に足を運び、クルマの状態を自分の目で確認してからスタッフや店長と会話することが重要だ。この会話で詳細な説明が得られなかった場合には、その中古車販売店そのものを疑うことも必要になる。ネットに頼らず、必ず自身の目で確かめることが大切だ。

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