●家族や周囲のサポートも必要
下記チェックシートのうち、10番目の項目にチェックが入る場合は注意が必要だ。クルマの状態をチェックし、擦れた跡やヘコミがないかを確認しよう。こうしたチェックは本人が見落としてしまう場合もあるため、家族による定期的なチェックがオススメだ。
ただ、認知機能が低下したからといって、まったくクルマに乗れないというわけではない。重要なのは、認知機能が低下していることを早期に発見・理解し、それに応じて特に注意すべきところに気をつけながら運転を行うということだ。一人での運転は避け、家族を助手席に乗せて運転するといった方法も効果的である。
認知機能の低下は人間誰にでも起こりうるもの。注意すべきところを理解し、家族や周囲の人間のサポートがあれば、高齢者でも安全にクルマを運転することができる。運転における生涯現役を目指そう!
■高齢者の方は要注意! 運転免許返納チェックシート
□車のキーや免許証をなくしてしまい探すことがよくある
□アクセルとブレーキを踏み間違えてしまったことがある
□運転中にバックミラー(ルーム、サイド)をあまり見なくなった
□右折時に対向車の速度と距離の感覚がつかみにくくなった
□急発進や急ブレーキ、急ハンドルなど運転が荒くなった
□交差点での右左折時に歩行者や自転車が急に現れて驚くことが多い
□今までできていたカーステレオやカーナビの操作を忘れることがある
□曲がる際に、うっかりウインカーを出し忘れることがある
□駐車場で自分の車を停めた位置が分からなくなることがある
□車庫入れの際、壁やフェンスに車体をこすることが増えた