縦横無尽のギャグと鋭い風刺で、テレビを席巻し続けるビートたけし。彼の最大の武器は、本質をズバリついたコトバだろう。これまで、たけしが世に放ってきた珠玉の金言をフラッシュバック!
たけしの弟子の芸名には個性的なものが多い。
これは、すべてたけしの命名だという。番組で「東京名物大神本舗五百年」なる芸名の弟子を公開改名することになったたけし。
東京名物大神本舗五百年を名乗る弟子は、これまで「ルビー浅丘モレロ」、「大神クヒオ」と芸名を変えてきた人物。「大神」の部分は、出資法違反容疑等で問題となったジー・オーグループを率いた大神源太(2010年に懲役118年の実刑判決)から拝借している。「クヒオ」の部分は、米空軍パイロットを名乗った有名な日本人結婚詐欺師「クヒオ大佐」がモデル。2人の犯罪者の名を合わせた凄まじい芸名である。その後、「ダイオウイカ夫」ときて、現在は「やくみつゆ」。
たけしが弟子に芸名をつける際のスタンスは、
「オレの弟子になったからにはチャンスはやるけど、簡単に売れようと思うなよ。自力もつけないといけないし、名前的に厳しいモノをしょってるぐらいのほうがいいだろ。芸人なら名前でも楽しんで笑えるぐらいじゃないといけない」(『我が愛と青春のたけし軍団』)。
これまで実際にたけしが提案したり命名した芸名候補としては、「フグ珍味ピリピリ」「いびつこめびつ」「メガトン亭原爆水爆」「蟻の門渡り哲也」「シロマティ」「エイヘイサイク(屁ぇ臭いの業界読み)」「カニ道楽落ち太」「負古太郎(勝新太郎をもじって)」「阿部定忠治(猟奇殺人犯の阿部定と国定忠治の合体)」「新大久保清」「ケンタエリザベス3世」「ウッチャソナソチャソ」「ダウソタウソ」「ダッチョ倶楽部」……と多数。
公開改名を強いられた東京名物大神本舗五百年は、冒頭の候補以前にも別の番組で、「ビッグダディ竹千代」「じぇじぇじぇの鬼太郎」などの芸名も提示されていた。
迷いに迷った挙句、そのとき彼が自ら選んだのが「ダイオウイカ夫」。
「芸人なら名前でも笑わせろ!」
弟子に珍妙な芸名が多いのは、たけしの“サービス精神”の表れか!?
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