■八百長根絶、モンゴル互助会解体を!

 その姿勢は、角界から去った元貴乃花親方と大いに通じるものがある。「故・鳴戸親方に徹底的に仕込まれた稀勢の里の相撲理念は、貴乃花のそれとほぼ同じと言えます。秋場所中、稀勢の里は電話で、貴乃花からアドバイスを受けていたという話もあるほどです」(前同)

 そんな親密さを示すかのように、貴乃花は記者から稀勢の里の取組について聞かれると、常に饒舌だった。「秋場所中は、“相撲人生をかけて土俵に上がっている”“今場所一番の気迫。威力、実力がある”など、稀勢の里を絶賛していました」(スポーツ紙記者)

 部屋を超えて、師弟同然だった2人。貴乃花の角界引退は、稀勢の里にとってもショックだっただろう。

「荒磯親方となった暁には、貴乃花のガチンコ相撲の意志を継ぎ、八百長根絶、モンゴル互助会解体に力を尽くすはずです。そもそも稀勢の里は、互助会にものを言えない相撲協会の“生贄”にされてきました。力を温存させた上位陣と毎回、ガチンコで戦ったわけです。16年に優勝なしで年間最多勝を受賞しましたが、それほど力があっても優勝できなかったのは、組織力に負けたからと見る向きもあります。互助会への恨みもひとしおでしょう」(前同)

 だが、親方になってからも試練は続くという。「数年で白鵬が引退し、帰化後に、一代年寄を襲名することは既定路線。白鵬はかねてから“後進のために、相撲界の規則やしきたりを変える”と語っていますが、具体的には、外国人親方の解禁、“外国人力士は1部屋1人”という人数規制の撤廃をもくろんでいます。現在ですら、協会は白鵬の言いなり。貴乃花が角界にいない今、“モンゴル支配”を止められるのは稀勢の里しかいないでしょう」(前出の相撲記者)

 稀勢の里の戦いは続く!

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