(イラスト/玉三郎)
(イラスト/玉三郎)

 2018年もあと12月を残すのみとなりましたが、パチンコは12月だけは、店同士が出玉を競い合うモードになります。これは、ふた昔前のスタンダードだったパチンコ店の「組合体質」が影響しています。今のホールにある自分ファースト主義と違い、かつてのパチンコは、お客の強奪を避けるべく、地域の競合店同士が紳士協定(書面に交わしたわけではないが、守らねばならない掟)を結んでいました。なので店は、クギのシメ過ぎで客が飛ぶことよりも、「出し過ぎで近隣店のお客を奪ってしまうこと」に関して特に神経を遣っていたところがあります。

 要するに昔のパチンコ屋って、極端な話、儲けようと思えば合法・非合法含めて方法なんていくらでもあって、むしろ「出したいけど紳士協定があるから出せないッ」、こんなジレンマがあったわけです。そんな協定が唯一取っ払いになるのが、この12月で、どの店も大量新台入れ替えだの、リニューアルオープンだのを駆使してお祭り状態。見落とされがちですが、今もホールは無意識に12月だけ特別派手に営業しています。例としては、メーカーは新台をリリースする時には冬の本命機を必ず意識します。いまでこそ、ぶつかり合いを避けて各メーカーは季節ごとに本命機種を散らしていますが、やはりベースは夏と冬。また、現在もグランドオープンが12月に集中するのも紳士協定の名残りかと思われます。

 そんな12月は、どこの店も「来年の集客」を見越しているので、新台入れ替えだろうとオープンだろうと、なにしろ「タネアリ」のイベントばかり。なので、戦い方としては、アチコチの新台入れ替えを渡り歩く「イベント渡り鳥」が有効。リニューアルオープンの場合は、そのお店に通い通すのも得策。グランドオープンであればひと月出しッ放しもザラなので、ベッタリ通い詰めでOKです。

 狙い台の本命は、ここはもう『AKB48-3 誇りの丘』以外ないでしょう。大当たり確率が約1/319.7で、確変突入率65%、時短は100回。大当たりの50%が2400発出玉。これだけのスペックが備わっていれば、ツボに入ればかなりまとまった出玉が期待できるはずです。12月は忘年会、大掃除など忙しいですが、暇を見つけては店におもむくべし!

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