松坂慶子
松坂慶子

 放送開始から現在まで、高視聴率をキープしているNHKの朝ドラ『まんぷく』。主人公の福子、夫の萬平、福子の母・鈴の3人を中心に物語が展開しているが、ドラマが進むにつれ、鈴を演じている松坂慶子(66)の人気がどんどん上昇している。

「鈴は、とにかく自分の気持ちに正直。どんな場面でも周囲に忖度することなく、思ったことをバンバン口にします。そんな直球キャラが、中高年層の視聴者に大ウケなんです。知人が入院する都内のある病院では、『まんぷく』の放送時間になると、中高年の入院患者がテレビのある食堂に大集結。鈴のセリフに涙を流して大爆笑しているそうですよ」(テレビ誌ライター)

 喜怒哀楽が分かりやすく、とにかく自分中心でないと気がすまない鈴。強烈なキャラクターだが、視聴者からの共感度はとても高いという。

「娘が自分よりも夫に優しくするのが気に入らないとか、家事でコキ使われて文句をブツブツ言うとか、鈴の不平不満はとにかく人間くさくてリアルなんです。同世代の主婦なら思わず共感するのも納得ですし、抱えた不満をガンガンぶつけるのも爽快に映るでしょう。ある意味、『まんぷく』の松坂慶子は“女性版・綾小路きみまろ”かもしれませんね」(前同)

 とはいっても、主人公の福子と萬平がやることなすことに反対ばかりしている鈴は、視聴者から嫌われてもおかしくはない存在でもある。

「それは松坂さんの演技力あってこそ、でしょう。かなりクセのある鈴というキャラを、松坂さんはとてもチャーミングに演じている。だからこそ、文句を口にしてもイヤミにならず、むしろ笑ってしまう。要所要所で見せる“顔芸”も、鈴のかわいらしさを引き出していますよね。また、“きみまろ”ばりの歯にきぬ着せぬセリフがどんどんエスカレートしていったり、鈴が何かしゃべりだすと突如コミカルなBGMに変わったりと、演出を見れば、スタッフ側も松坂さんを“お笑い要員”として期待しているのは明らか。松坂さんを、超一流のコメディエンヌだと認めているからでしょうね」(同)

 “私は武士の娘です”が口ぐせの鈴。視聴者のみならず、今やドラマ内でもこのセリフが“ネタ扱い”されるまでになっている。今後も松坂慶子の演じる鈴から目が離せない!

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