宮沢りえ
宮沢りえ

 2018年3月16日に、V6の森田剛との結婚を発表した女優の宮沢りえ。最近は妊活に励んでいるとの報道があり、幸せな結婚生活を送っているようだが、これまでの恋愛は波乱万丈そのものだった。これまでの恋愛遍歴とともに、彼女の壮絶な半生を振り返ってみよう。

 宮沢の交際相手といえば、まず初めに思い出されるのが、今年、角界から引退した、元貴乃花親方だろう。対談をきっかけにつきあい始めた2人は、92年10月に婚約を発表。“世紀のカップル誕生”と報じられたが、わずか2か月で婚約を解消する事態になってしまった。貴乃花はその後、95年に当時、アナウンサーだった河野景子さんと結婚したが、今年になって離婚。かつては理想の夫婦と呼ばれていた貴乃花と景子さんだったが、もし宮沢りえと結婚していたら、どういう相撲人生を送っていたのだろうか?

 貴乃花との一件で心に深い傷を負った宮沢だったが、そんな彼女を救ったのが、歌舞伎俳優の故中村勘三郎(交際当時は勘九郎)だった。宮沢は当初、勘三郎から人生の先輩としてさまざまなアドバイスをもらっていたが、相談しているうちに恋愛関係に発展してしまったという。だが、勘三郎との不倫関係が発覚し、その清算を迫られた宮沢は、勘三郎が宿泊する京都のホテルで手首を切る自殺未遂騒動を起こしてしまう。

 その後、激ヤセするなど、精神的に追い込まれた宮沢は映画や舞台を相次ぎ降板。96年には、芸能活動を休止し、再起不能といわれた。しかしマネージャーだった母親と離れて、アメリカのロサンゼルスに移り、自分を見つめ直したことが転機になる。宮沢が独り立ちを決心すると、多くの知人が手助けしてくれたそうで、その1人が歌舞伎役者の坂東玉三郎だった。玉三郎はロサンゼルスから10か月ぶりに帰国した宮沢に、かつて共演した舞台『天守物語』の再演で復帰への道を用意。玉三郎の支えで、再び輝きを取り戻した宮沢のもとには、舞台や映画の出演オファーが数多く舞い込み、宮沢は演技派女優としてのキャリアを着実に積んでいった。

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