新垣結衣
新垣結衣

 SNS隆盛の現代。一般人のみならず、芸能人も次々とアカウントを開設し、ファンとのオープンな交流の場としている他、そのフォロワー数が人気を表す指標の一つにもなっている。一方で、SNSを封印することで、かえって自身の価値を高めている女優たちがいる。

 その筆頭は、“ガッキー”こと新垣結衣だ。ツイッターに公式アカウントがあるものの、実際はなりすまし防止のために事務所が便宜上設けたもので、2015年6月を最後に更新されていない。ドラマの公式インスタグラムに登場することはあるが、あくまで撮影の合間のオフショットであり、その素顔やプライベートはあまり見えてこない。

 番宣時に出演するバラエティ番組でも私生活を語ることはまれで、2017年に『しゃべくり007』(日本テレビ系)に出た際の「家にいるとき、皆さんの想像以上にダラけてる。縦の状態でいるときがあんまりない」という発言が話題になったほど。ドラマ主演も最近は2年に約1本ペースと、売れっ子にしては、けして多いとは言えず、ガッキーのほどよい露出感はファンを飽きさせない理由の一つともいえる。

 さらに、綾瀬はるかも“SNS封印女優”の一人だ。過去にはNHK大河ドラマ『八重の桜』(2013年)の主演を務めたほか、2018年放送の『義母と娘のブルース』(TBS系)でも高視聴率をたたき出し、名実ともに国民的女優となった彼女。今アカウントを開設すれば一挙にフォロワー数ランキング上位に躍り出そうなものだが、一切SNSのたぐいをやっていない。

 芸歴の割に、ただのジム通いの姿が週刊誌に載るほどスキャンダルが少ないのも強みだ。大手クライアントからCM出演のオファーが絶えないのは、清廉潔白なパブリックイメージを保っているおかげだろう。

 また、北川景子は、2018年9月に出演した『しゃべくり007×人生が変わる1分間の深イイ話合体SP』(日本テレビ系)の中で「SNSやる目的が分からない」「ブタ鼻やウサギの耳をつけているのを見ると何とも言えない気持ちになる」などと発言し、ネット上で称賛を浴びた。北川の場合、夫のDAIGOや、友人であるタレントのイモトアヤコらのインスタグラムを通じて多少の素顔はうかがい知ることができるが、基本的にSNSに興味はないようだ。

 ここに挙げた3名は、むやみに私生活をさらしていないことが、女優としてプラスに働いている好例だ。他にも、石原さとみ蒼井優など、SNSをやっていない人気女優は意外と多い。個人の裁量に任される部分が大きいSNSは、諸刃の剣。彼女たちにはこれからも、神秘的な別世界のスターとして我々を楽しませてもらいたいものだ。

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