■年またぎ放送は、毎年の恒例になる?

 この作品が正月ドラマとして成功する理由は、それだけではない。極めてシンプルなのだが、『下町ロケット』が高視聴率ドラマだというのが、それだ。先週の放送も平均視聴率が12.2%(ビデオリサーチ調べ/関東地区)と、今クールの連ドラの中ではトップクラスの数字。ちなみに18年のTBS新春ドラマは長谷川博己(41)主演の『都庁爆破!』だったが、平均視聴率は8.8%(ビデオリサーチ調べ/関東地区)だ。『下町ロケット』の人気から考えて、これを上回るだろうことは、十分に予想できる。

 最後の理由は、TBSの年末年始の番組表を見てみれば分かる。実はこの年末に、大ヒットドラマ『陸王』のディレクターズカット版が放送されるのだ。これは、新春の『下町ロケット』放送をアピールする、格好の場となるはず。ご存知の通り、こちらも日曜劇場で、さらに池井戸潤作品だ。ファンにとっては『下町ロケット』新春スペシャルに向けて、さらに気持ちを高められることだろう。

 一見、無謀かと思える“年またぎ放送”だが、TBS的には大きな勝算があるはず。この作戦で視聴率が跳ね上がれば、今後も連ドラの“年またぎ放送”は増えるかもしれない。いずれにせよ、『下町ロケット』新春スペシャルはファンならずともチェックしておきたい作品だ。(ドラマライター・半澤則吉)

※画像はTBS『下町ロケット』番組公式ホームページより

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