新垣結衣
新垣結衣

 新垣結衣(30)と松田龍平(35)のダブル主演ドラマ『獣になれない私たち』(日本テレビ系)が12月12日、最終回を迎えた。堂々めぐりな恋の行方や、ブラックすぎる主人公の職場が視聴者を困惑させ、平均視聴率は8.3%(ビデオリサーチ調べ/関東地区)と最後まで振るわなかったが、余韻を残す美しいエンディングだったと、ファンの間で称賛の声が寄せられた。

 傷ついた心のまま恒星(松田龍平)と一線を越えてしまったため、関係がぎくしゃくしてしまい、晶(新垣結衣)は「最低な関係。一番なりたくなかった」と後悔していた。そんなとき、2人の携帯に呉羽(菊地凛子/37)と橘カイジ(飯尾和樹/49)から着信が。呉羽が破天荒な男性関係でバッシングされているため、世間に対し謝罪会見をするという。

 神妙な面持ちで質問に応答していた呉羽だったが、失礼な質問にキレてしまい、謝罪するどころか「これからも好きに生きようと思います」「自分以外の何者にもなれない」と宣言。その一部始終を見届けていた晶と恒星は、自分たちは呉羽やカイジのように潔く生きることができないことを思い知る。

 そこから迷いを断ち切ったように、晶は社長に「自分を殺して、本当に死んでしまう前に。辞めます」と退職願を突きつけ、京谷(田中圭/34)の「俺はまだ晶のことが好きなんだ」という告白もキッパリと断った。一方、恒星も粉飾決済から手を引くために税務署へ。個人事務所を閉めて姿を消してしまう。

 そして、2人の行きつけのクラフトビールバー「5tap」の2周年パーティー当日、晶と恒星は店には行かず、那須高原のビール醸造所でヴィンテージビール“ナインテイルドキャッツ”の10年物を飲んでいた。職を失い「人生が終わった」という恒星に、晶は「終わってないよ。変わっただけ」と優しく語りかける。

 ラストは恒星が「鐘が鳴るらしい」と誘った、緑の中にひっそりとたたずむ教会を前に立つ2人。鐘は鳴らなかったが風が吹きぬけると鐘が揺れ、晶が恒星の手を握りしめるシーンで幕を閉じた。この美しくも余韻を残すエンディングに「ドキドキとキュンキュンが止まらなかった!」「とってもあたたかい気持ちになった良いラスト」「肩の荷がふっとおりたような最終話でした」「ドラマだけど、決して終わりじゃない。これからも続いて行くんだよ、っていう終わり方がすてきだ」などと、称賛の声が相次いでいた。

 ちなみに、劇中で“ナインテイルドキャッツ”というヴィンテージビールが飲まれていたが、これは栃木県那須郡の「那須高原ビール」で作られている、“ナインテイルドフォックス”がモチーフとされているようで、ボトルデザインがそっくり。このドラマでクラフトビールに興味を持ったファンが目ざとく見つけ、3500円から1万3500円と高価格ながらも「クラフトビールにはまった! ナインテイルドキャッツならぬ、ナインテイルドフォックスを衝動買い!」などと、ツイッター上で購入したことを報告していた。

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