■「オフィス北野」を立ち上げて一国一城の主に

 フライデー事件から2年後、たけしは「オフィス北野」を立ち上げ、一国一城の主となる。「オフィス北野は、たけしさんと軍団のための会社でしたが、芸人はもちろん、俳優や文化人、キャスターも所属するようになり、大所帯になっていきます。映画製作も行うようになり、専門のスタッフも雇い入れるようになりました。今般のたけしさんの独立騒動の一因は、“もともとオレと軍団の会社だったのに、いろんな人間が入ってきて不必要な金が使われている”と、たけしさんが不審に思ったからだとも言われています。たけしさんと軍団の関係の深さを考えれば、この気持ちは分からないでもありません」(同)

 オフィス北野を立ち上げて以降は、軍団のメンバーにもそれぞれ仕事が入るようになり、たけしの弟子から“独り立ち”していく。「たけしさんは、軍団が地方局で担当しているレギュラー番組も見ていて、時折、“お前、うまくなったな”などと感想をくれたそうです」(同)

 昔のように年中、行動を共にしなくなっても、たけしは常に弟子の様子を気にかけていたのだ。「軍団としては、そういうたけしさんの背中を全部見てきているから、今回、オフィス北野をたけしさんが去っても、“殿”と呼び続けるんですよ。軍団からたけしさんへの男の情であり、ケジメだと思いますよ」(芸能レポーターの川内天子氏)

 たけしと軍団――その不滅の師弟関係が、途絶える危機もあった。94年8月のたけしのバイク事故だ。「軍団は数か月、見舞いに行けなかったそうです。ようやく面会がかなって会いに行ったら、たけしさんの顔は右半分が崩れ、ワイヤーが突き刺さっていたとか。それを見て軍団メンバーは、“殿もオレたちも終わりだ”と思ったようです」(前出のテレビ局関係者)

 軍団の一人は師匠を喜ばそうと、ナース服姿で、見舞いの品に“バイクのヘルメット”を用意していたというが、病室に入るなり、慌ててヘルメットを隠したという。それだけ、ひどい様子だったのだ。それでも、師匠・たけしは違った。「言葉を失う軍団を前に、“顔中串刺しで、おでんの気持ちが分かったよ”とギャグを飛ばしたといいますから、さすがですね」(前同)

 今後も、たけしと軍団の“不滅の師弟”の活躍に期待したい。

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