■ビートたけしにどういう芸人になりたいか聞かれて
玉 ガハハッ! 俺、20歳のときに、「どういう芸人になりてぇんだ?」とウチの師匠に聞かれて、「蝮さんみたいになりたい」って言ったんですよ。
蝮 たけちゃんに?
玉 はい。もちろん、まだ全然、師匠の域には到達していないんですけど、人との触れあいが好きで、全国のスナックを訪問したりして。仕事の流れとしては、そういう形になってますね。だから師匠とラジオをできたことはうれしいんですよ。
蝮 週1回ってこともあるのかもしれないけど、今が一番、俺のラジオの集大成になってるんじゃないかな。
玉 この間の生放送で、師匠よりも年上の人が出てきて、師匠に絡みましたよね。
蝮「うるせー」ってな。
玉 師匠に「来るなー!」って怒鳴って。あのヒヤヒヤ感、最高に面白かった。
蝮 あれはね、並みの芸人だったら引くし、一喝されたらビビるよ。
玉 師匠以外、できません。その爺ちゃん、「俺のところに来るな!」って(笑)。
蝮 そういうの、慣れてる。向こうも目立ちたがりなんだ。「やっと俺のところにマイクが来たな」ってもんよ。
玉 しかし、今まで、よくご無事でしたよね。
蝮 俺もそう思う。危ねぇよな。言いたいこと言って(笑)。でも、面白れぇ素人がたくさんいるんだよ。スタジオでDJもしたことあるけど、俺は50年間、外回り。普通は外回り50年もやらないよ(笑)。みんなスタジオの中に入って冠番組を持ちたい。でも、俺は人に会うのが好きなんだな。人が集まれば健常者ばっかりじゃないし、俺を嫌いな奴もいる。俺が行ったら、やたらとニッポン放送のラジオがかかってるんだよ。俺がTBSだから、わざと他局をかけるの(笑)。そういうのはスタジオにいると分からないんだよ。
玉 オレ、何年か前に師匠の中継に一リスナーとして行ったら、師匠が目配せしてくる。「お前、そこ座っとけ」って(笑)。で、中継が始まると番組に出させてもらって、散々いじられて。
蝮 いじられてって、お前、酒臭ぇんだよ(笑)。
玉 ガハハハハハッ!
蝮 今の『ミュージックプレゼント』の中継の黄金比難しいフランス語なんだけど(笑)、要するに、俺の番組だから俺が6しゃべって、あとは玉と(外山)惠理ちゃんが2ずつ分けてる。この比率が抜群なんだよ。ウチのかみさんも、「今までいろんな人が受けていたけど、玉袋さんは、出っ張らず引っ込まず、一番、あなたを操っているような気がするわ」って。
玉 うわー、そんなこと言われたら泣いちゃいますよ。