永野芽郁
永野芽郁

 2018年、NHK朝の連続テレビ小説半分、青い。』のヒロインを演じて大躍進を遂げた女優の永野芽郁。彼女の快進撃は、朝ドラからさかのぼること約1年前、あるドラマから始まっていた。 

 それは、2017年7月期に放送された関西テレビ・フジテレビ系ドラマ『僕たちがやりました』、通称『僕やり』である。それまでも映画では主演やヒロインを務めたことはあったが、ゴールデンタイムのドラマヒロインは同作が初。しかも、ただの胸キュンラブストーリーではなく、軽い気持ちで仕掛けたいたずらで人の命を奪ってしまい、逃亡を続ける主人公に思いを寄せる女子高生役と、なかなかヘビーな役柄に挑戦していたのだ。 

 放送当時話題となったのは、主人公・トビオを演じた窪田正孝との過激シーンの数々。撮影時、永野は17歳の現役女子高生。対する窪田は28歳と、実に11歳差ながら、濃密なキスシーンをはじめ、制服を脱いで素肌を大胆に露出するベッドシーンなどを披露し、体当たりの演技がネット上で大きな話題を呼んだ。 

 すでに朝ドラヒロインを演じることが発表されていたため、一部ファンからは「次期朝ドラヒロインがこんなことして大丈夫?」と心配の声も上がるほど。視聴率こそふるわなかったが、関連ワードが次々とトレンド入りを果たすなどSNSは相当な盛り上がりを見せ、その女優魂を視聴者に印象づけた。 

 窪田をはじめ、経験豊富な年上キャストらに囲まれた現場だったこともあり、永野本人もクランプアップ後に「(先輩たちが)かっこよすぎて大きすぎて 私には無理だなって思った」と、ブログで葛藤があったことを明かしている。 

 しかし、続けて「一言じゃ言えないけど 簡単にまとめられないけどお仕事しててよかった」「僕やりの世界で生きれて 皆さんに出会えて 本当によかった」(原文ママ)と熱く語っており、永野にとっても転機となる作品となったようだ。 

 その後の活躍は言うまでもない。『半分、青い。』は賛否を呼んだものの、永野自身の演技は好評で、相手役の佐藤健も「大スターになる」と太鼓判を押すほどだ。次回作として2019年1月スタートの『3年A組 ―今から皆さんは、人質です―』(日本テレビ系)が控えている彼女。持ち前の根性と確かな演技力で、新たな魅力を見せてくれるに違いない。 

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