■ネガティブな人格が色気になってオーラまで感じさせる
ゆま「あのぉ……そんな歌舞伎町の楽しみ方って、あるんでしょうか?」
MAYU「そういう、いろんなタイプの人たちがいることを、客観的に楽しめばいいんだと思います」
ゆま「確かに。MAYURAさんの本に登場する人物も変わっているけど、いい意味で“天然記念物”を見ているような面白さがあります」
MAYU「もともとは一般常識のある人も多いと思うんです。でも、それが歌舞伎町という独特のワールドの中にいると、どんどん毒されていくんですね。もちろん、根っから自己中心的でナルシストだから歌舞伎町にひかれてやってくる人も多いと思いますけど」
ゆま「本の中に、こんな一文がありました。“人として、それこそ信用ならない人間なのに、歌舞伎町の中にいると不思議なことに、そのネガティブっぽい人格が色気になってオーラまで感じさせる人がいる”と」
MAYU「そうなんですよね。実際、私が見てきた歌舞伎町で成功した人は“人を見たらお金だと思う人”たちばかりでした(笑)」
ゆま「ふへえ~。ちなみにMAYURAさん自身は、ホストにハマったりはしなかったんですか? 中にはメチャクチャいい人がいるとか」
MAYU「まったくなかったです。私はナルシストが嫌いなんですよね~。ホストなんてナルシストじゃないとやっていけない職業ですからね。ただ、ずっと歌舞伎町で働いてきたせいか、やっぱり“まあまあ変人”の男性のほうが好きです。常識的な人だと物足りなく感じちゃいます。そう考えると、私もまだ“歌舞伎町酔い”をしているのかも」
ゆま「今はもう歌舞伎町では働いていないんですよね」
MAYU「はい。2年ほど前に辞めました。だから客観的に、この本を書けたんだと思います」
ゆま「最後に、この本は、どういう人に一番読んでもらいたいですか?」
MAYU「まだ歌舞伎町に行ったことがないとか、それほどよく知らないという方に、ぜひ読んでもらいたいです。ガイドブックには載っていない、また違った歌舞伎町の一面が分かると思います」
ゆま「今日は、ありがとうございました!」
まゆら 短大、美容専門学校卒業後、美容部員として勤務しながらヘアメイクとして活動。 新宿・歌舞伎町に構えた24時間営業のセットサロンなどで通算約10年余り勤務した。
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