モデルでタレントの佐藤かよは、格闘ゲームの全国大会で準優勝するセミプロ級の腕前を持っている。小学生のときに『ストリートファイター』に出会って以来、週2、3回は朝から深夜まで入り浸るほどゲームセンターに通い詰め、ときには地方の有名なゲームセンターに遠征と称して武者修行に出ることもあった。

 ハンドルネーム”かよぽりす”の名は、格ゲー界で広く知られるようになる一方で、ゲームのせいで、多くの友達や彼氏を失った。デート中でもゲームセンターの格ゲーブースに乱入しては、彼氏そっちのけで3時間ゲームに熱中するなど朝飯前で、「申し訳ないんですけど、我慢ができないですね、ゲームを目の前にすると。朝までゲームしていて、次の日のデートの約束すっぽかしちゃうとか、友達との待ち合わせの前に、10分だけゲームしようとしたら、気づいたら1時間たっていて遅刻しちゃうとか」は普通だという。しかし「戦うためにやっているのであって、恋愛するためにやっているわけじゃない」「ゲームに恋愛を持ち込みたくない」とし、格闘ゲーム好きの彼氏は作らないというこだわりを持っている。昨年はアメリカで開催された『鉄拳7』の世界大会で60位に入ったという佐藤。ここまで実力と情熱を兼ね備えているのであれば、思い切ってプロ転向するのもアリなのでは?

 女優の加藤夏希は早くからゲームやアニメなどのサブカル好きを公言していた。芸能界入りのきっかけも、小学校5年生のときに『首都高バトル』の攻略法を教えてもらおうとして、その制作会社のキャンペーンガールに応募したことという筋金入りだ。しかも『ドラゴンクエストX オンライン』内で出会って初めてしゃべった男性と”ドラクエ婚”も果たしている。「キャラの見た目やゲームの仕方に惚れましたね! 私は職業が僧侶だったので後衛で、夫は武闘家とかバトルマスターとかの前衛だったので、守ってもらってるっていうヒロイン気分」と現在の夫にされた”姫プレイ”に、すっかり恋してしまった様子。結婚してからも、新婚旅行で訪れたハワイで「初日から最終日までずっとドラクエの話」をしたり、「夫のキャラクターの見た目を好きなようにカスタマイズできるようになったので、より理想に近づいたんですよ」と本当に幸せそうだが、一方で「ゲームの終了が怖いです。ドラクエも10年計画らしいので、あと5年はドラクエの世界で生活できるんですけど、その後はどうなるんだろう」「私の10年間なんだったの! ってなるのかな……」と愛しすぎているがゆえの不安も絶えない。

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